いつまでも輝く女性のために…今月の特集!

更年期以降に気をつけたい、恐ろしい「動脈硬化」

更年期以降も油断大敵!生命に関わる病気も。

 閉経の前後、約10年間が、更年期です。更年期には、女性ホルモンの分泌が急激に減少し、それによって自律神経の働きが大きく乱れるため、心身にさまざまな影響が現れるようになります。いわゆる「更年期症状」「更年期障害」と呼ばれるものですが、実は、更年期症状や更年期障害が本当に怖い理由は、生命に関わるような重篤な病気と密接な関係にあるからです。

 更年期以降の女性の死亡原因を見てみると、第一位が「虚血性心疾患」、第二位が「脳血管疾患」となっています。
「虚血性心疾患」とは、心臓の血管が詰まって血液が流れにくくなる病気。心臓の筋肉に一時的に血液が行かなくなって激しい痛みを生じるのが「狭心症」、心臓の血管に一定時間血液が流れなくなり、狭心症よりもさらに激しい胸痛発作が起きて、心筋の壊死が進行するのが「心筋梗塞」です。
 一方、「脳血管疾患」には、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や、脳の血管が破れて出血する「脳出血」、脳のくも膜と硬膜の間の動脈瘤が破れて流れ出た血液が脳全体を圧迫する「くも膜下出血」が含まれます。
 これらの病気はどれも、血管が老化して、動脈硬化を起こし、血液の流れが悪くなることで起きる病気。統計によると、更年期以降の実に半数近くの女性が、動脈硬化によるこれらの病気で亡くなっているのです。

 動脈硬化は、血管の内壁に悪玉コレステロールなどが付着し、血管の内壁が次第に厚くなるため、血管の内腔が狭くなり、血管が弾力を失って硬くもろくなる状態をいいます。初期は自覚症状がなく、進行するにつれて血液が流れにくくなったり、ひどくなると血管が詰まったりします。

 更年期までは、女性は男性よりも動脈硬化を起こしにくいのですが、閉経すると心筋梗塞などの発生率が急に上昇します。これはなぜなのでしょうか。
 それは、女性ホルモンのエストロゲンと深い関係があることがわかっています。エストロゲンにはさまざまな働きがありますが、動脈硬化の原因となる血液中の悪玉コレステロールの増加を抑え、動脈硬化を防ぐ善玉コレステロールを増やす働きもその一つ。閉経を境に、エストロゲンが急激に減少することで、血中の悪玉コレステロールの濃度が急激に高くなり、善玉コレステロールは減るので、動脈硬化が進んでしまうのです。女性の場合、悪玉コレステロールの血中濃度は、閉経期の50歳代から急激に高くなり、60歳代でピークを迎えることがわかっています。

 更年期には血中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増え、動脈硬化を起こしやすくなるので、健康診断などでこれらの数値の変化を注意深くチェックすることに加え、それまで以上に食生活や運動などの生活習慣に注意が必要です。
 とくに食生活では、脂肪の摂り過ぎに注意しましょう。コレステロールが多い動物性脂肪よりも植物性脂肪を多く摂ることです。また、イワシやサンマ、サバなど、背の青い魚には血液をサラサラにする「DHA」「EPA」といった成分が多く含まれているので、積極的に食べたいものです。しかし、一般に青魚はカロリーも高いため、肥満が気になる人などは「DHA・EPA」のサプリメントを利用するのも賢い方法といえます。手軽に摂りやすい
 サプリメントとしては、「葉酸」や「イチョウ葉」「アスタキサンチン」なども、動脈硬化を防ぐ効果があり、おすすめです。

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