いつまでも輝く女性のために…今月の特集!

月経不順は更年期を迎えたことを教えてくれるサインです

月経不順は更年期を迎えたというサインです

月経不順がどうして起こるのかを知るには、月経のしくみを理解することが大切です。
女性の身体では、左右の卵巣のどちらかで、毎月ひとつの未成熟の卵胞が成長します。その過程で卵胞から分泌されるのが、女性ホルモンのエストロゲンです。エストロゲンの分泌量が十分な量に達すると、もうひとつの女性ホルモンであるプロゲステロンが分泌され、卵胞が破れて中から卵子が飛び出します。エストロゲンは卵胞の成熟を促すと同時に子宮の内膜を厚くし、プロゲステロンは受精卵が着床(妊娠)しやすい環境を整えます。
受精卵が着床しなければ、厚くなった子宮内膜は子宮の壁からはがれ、卵子や血液ともに体外に排出されます。これが月経です。

しかし、更年期を迎えて卵巣の機能が低下してくると、卵胞から分泌されるエストロゲンの量は急激に減ってしまいます。また、その信号を受け取った脳下垂体からは、「もっとエストロゲンを出しなさい」と卵胞を刺激するホルモンが大量に分泌されるようになります。このように正常なホルモン分泌量のバランスがくずれることで、月経周期に乱れが生じやすくなってしまうのです。

例えば、周期が短くなったり、長くなったりしたり、それが交互に訪れたりして、月経がいつ訪れるのかがわかりにくくなります。だらだらと長く続いたり、短い周期で月に数回訪れたりすることもあります。経血の色が濃くなったり、薄くなったりすることもあります。月経の量が多い時は、貧血を起こしやすくなりますので、更年期は貧血にも注意が必要です。
また、生まれる時にたくさん蓄えていた未成熟な卵胞の数も更年期には急激に減少します。排卵が起こりにくくなるため、排卵を伴わない月経(無排卵月経)を繰り返すようになり、やがて閉経に至るのです。

月経不順には子宮や卵巣の病気が隠れていることがあります

月経が不順になったら、更年期を迎えて女性ホルモン量が減少しているサインです。生活習慣を見直してり、サプリメントなどのセルフケアを取り入れたりすることに加え、現在の身体の状態を知るためにも婦人科を受診しましょう。婦人科検診では、今抱えている不調が更年期特有のものなのかを確認したり、病気の有無をはじめ、女性ホルモンの濃度、骨密度、血管年齢なども調べたりすることができます。
月経不順を経て、「1年以上、月経のない状態」を迎えると閉経となりますが、閉経後に出血がある場合は、病気が隠れている可能性がありますので、ためらわずに婦人科を受診しましょう。

月経不順の有無に関わらず、定期的に婦人科検診を受けることもおすすめです。医師とは相性もありますので、一度で自分に合う医師にめぐりあえるとは限りません。今のうちから、更年期に理解の深い婦人科医をかかりつけにもつことができれば、更年期にやってくるかもしれない嵐の乗り越え方や、その後の老年期の過ごし方などをアドバイスしてくれるので安心です。
最近では、インターネットで婦人科検診の予約ができる病院も増えています。検査項目や病院の評判を調べることもできます。

老年期(おおむね55歳以降)は、それまでエストロゲンに守られていた部分が無防備になる時期です。動脈硬化や心筋梗塞、骨粗しょう症など、以前は気にかけてこなかった病気にもかかりやすくなります。肌が乾燥しやすくなったり、太りやすくなったりもします。体内の抗酸化力も衰えやすくなるので、老化のスピードをゆるめるためにも、更年期以降をどう過ごしたらいいのか、今のうちから有益な情報を入手して予習をしておくことも大切です。

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