更年期の手足のしびれ
更年期になると、手足のしびれを感じる人が少なくありません。また、強い日ざしを浴びたときのように皮膚の表面がピリピリしたり、蟻(あり)が肌の上をはっているような不快感(蟻走感(ぎそうかん))に襲われたりすることもあります。
こうした症状はいずれも、更年期に特有の「知覚の異常」ととらえることができます。老化によって関節を支える軟骨や筋肉が衰えることに加え、加齢やエストロゲンの減少によって、血液の循環が悪くなったり、肌のハリが保てなくなったりして神経が刺激されることが、要因のひとつになっていると考えられます。
更年期によるしびれなどの場合は自然に治まることも多いのですが、リウマチや膠原病(こうげんびょう)などの病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。症状がつらいときは整形外科や更年期外来を受診しましょう。
手足のしびれの予防・対策
積極的に体を動かす
血液の循環が悪くなり、手足の末端に血液が十分に行き渡らなくなると、しびれの症状が出やすくなります。全身を動かす運動を積極的に行って血行を促進しましょう。ウォーキングや軽いジョギング、水泳、水中ウォーキングなどが有効です。
マッサージで血行促進
しびれの出ている部分をマッサージすると、血行が促進されて症状が改善する場合があります。ぬるめのお湯に浸かり全身をゆっくりあたためながら、手のひらでらせんを描くようにマッサージしましょう。
手足のしびれに有効な成分
パントテン酸 ビタミンB12