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鈴木砂羽さんが語る!更年期を経験することで、人はしなやかに生きていける【ワタシの更年期体験談】

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3回シリーズで語っていただく、俳優・鈴木砂羽さんの更年期体験談。シリーズ最終となる今回は、砂羽さんにとってのベストコンディションやその整え方、これから目指したいことなどについて語っていただきます。更年期は「自分を熟成させる時間」という砂羽さんの心強いメッセージは必読です!


「体が動く」ことが自分をポジティブにしてくれる

いろいろな更年期症状や手術を経験して迎えた50歳の今、私にとってベストなコンディションは「体が動くこと」。そのために、最近キックボクシングを始めたんです。運動していると気分が上向きになりますね。五十肩になったから特にそう思うんですが、動けないと気持ちがすごく沈むので、ちょっと面倒でも動きたいなって。「体が動いてる」ということが、自分をさらにポジティブにしてくれるんです。

始めたのは、ずっと通っているマッサージ店の方にスタジオを紹介していただいたのがきっかけ。その方は50代中盤~後半ですごくスレンダーでイキイキしていて、ご両親の介護の話などをしながら施術をしてもらうんですけど、ある日「砂羽さん、キックボクシングどう思います?私、始めたんですよ」って言うんです。私より年齢が上の方がされていてすごい!なんて思って、紹介されたスタジオでいざ自分がしてみるとすごく良くて、週に2回くらい通ってます。

スタジオでは、真っ暗な部屋で音楽がガンガンかかってるなか、目の前のサンドバックだけに集中するんです。暗闇でみんな前だけに集中してるから人目も気にならなくて、集中力がすごく高まるし、汗をかいてストレス発散になるからおすすめです。私はさらにその後サウナに行くんです。そこで絞り切って、はぁ~となって家に帰ってくる。もう、めちゃめちゃスッキリして最高です!家に帰ったら、猫と一緒にお昼寝して、起きてお腹が空いたらふかし芋を食べたり。お酒も減りました。そんな毎日でめちゃくちゃ充実しています。

でも、わざわざどこかに通わなくても、最近は皆さん、動画サービスやSNSを見ながら運動してますよね。あんな形で、朝それを見ながらちょっと運動して出かけるとかでもいいんです。もっとアクティブに動きたいときは、ジムやスタジオに通ってもいいかもしれません。ただ、不調があるときは動くのがしんどいので、足だけ上げるとか、その程度でもいいと思います。



精神が成熟すると、更年期の不調もカバーできる

そのコンディションを整えるために私が大切にしているのは、「自分の心地よさ」。これは気分をいつも穏やかにしていたいからなんです。若いときは自分を癒やせなくて、イライラして周りにあたったりして、自分の機嫌をとり続けることがすごく難しかったんです。でも年を重ねてから、「自分で自分の機嫌をとることが、一番の幸せをつくる」と学んで、自分を癒やすのが上手になった気がします。

現実的には、体の不調は若いときより増えているんですよ。でも、精神が成熟すると、その不調がある程度カバーできるようになります。体に不調はあっても、たとえちょっと嫌なことがあっても、こんなにコーヒーが美味しい、ケーキがある、だから私は幸せ!と思うことが大切。常に「私は幸せだから大丈夫です」ってバリアを張ってると、本当に嫌なことが起こらなくなるんです!世界が変わるんです。だから、ずーっと日々ご機嫌でいることが、実は何よりのセルフケア。私の撮影中の癒やしは、トラの赤ちゃんとかの動物の動画なんですが(笑)。皆さん日々忙しいと思うけれど、それをちょっと意識するだけでだいぶ変わってくると思います。

今ではこんな風に言えるようになったけれど、40代に入ったばかりのときはとにかくつらかったです。仕事もプライベートもなんでこんなにつらいんだろう…と思ったときに、じゃあどうしたらいい?といろんな本を読んで、いろんな人の話を聞いていくうちに、一番の対策は「自分で自分の機嫌をとる」ことだと感じたんです。誰かが自分を幸せにしてくれるわけじゃなく、自分で自分を愛すこと。それが自分をいたわるってことかなと。だって、これだけ頑張って生きてきたんだから、体に不調があったら“よしよし”してあげなきゃ自分が可哀想。それで体の声を聞いてみたら、精神的に楽になって。以前は仕事のためにきれいにならなきゃとか、この日までに痩せなきゃとか、「こうしなきゃ」とすごく思っていたんですけど、今はもういいじゃんって(笑)。

実際に周りの人に「今日は無理なの、だるいの」って言うと、みんな「いいよいいよ」みたいな感じになってくれて。元気がないときは、「カメラの前だけはちゃんとするから」「舞台の上では元気にするから」ってしてきたら、だいぶ楽になりました。

これは自分が更年期世代になったからこそ気づけたことで、それまでは忙しくて自分の体や心に耳を傾けることはなかったんです。だから、この年代で更年期症状を経験することで、成熟度が変わってくるんじゃないかなって思います。更年期は「自分が熟成期を迎える時間」と捉えると、しなやかに生きていけるんじゃないかな。今の状態に対して、憂うことは全然ないです!疲れますけどね(笑)。


ゲニステインサプリは「未来への投資」

コンディションを整える上で、基本のところで私を支えてくれるのが、医療だったりサプリメントだったりします。以前は気持ちのアップダウンを気にしながら生活していましたが、ゲニステインサプリを飲み始めたら、いつの間にか気にしない日が増えたんです。これって、本当にすごい前向きな変化だと思います。サプリメントは、毎日続けることで「私はちゃんと毎日ケアしているから大丈夫」という自信にもなるので、始めてよかったです。長く俳優でいたいですから、自分をいたわり、未来の健康のために今、投資をすること。その投資の一つが、私の場合はサプリメントなんです。だから自分に合う、本当にいいと思える上質な商品を選んでいます。

同年代の女優さんも更年期サプリメントは気になってると思うので、ゲニステインサプリは渡してあげたいですね。みんな大変ななかで工夫していますし、それは人に見せられないと人知れず努力をしているはず。女優さんはストイックで、影の努力がすごいんです。やると決めたらやる、やらないと決めたらやらない。意志の強さはピカイチなんじゃないかな。



今できることを精一杯すれば、扉は必ず開かれる!

これからチャレンジしたいことは正直、今は特にありません。体調を整えて、日々のお仕事をどれだけベストコンディションでやっていけるかが、私の目下のテーマなので。若いときは考えなくてもそれができたり、逆に若さに甘えて好きなだけ飲んだり朝まで遊ぶこともありましたが、今は自分のことをちゃんと分かって動けていることがうれしいです。だから、次にしたいことよりも、目の前にあることをいかに集中してやっていくかが大切なんです。

そうしていくなかで、「これがやりたい」「ここに行きたい」が出てきたときに、動ける体でありたいです。いくらやりたいことがあっても、体が動かなかったら意味がないですから。常に動けるベストコンディションに体を持っていくには、やはり日々の積み重ねです。俳優という仕事を70代、80代になっても続けていくのが私の夢なので、その歳になってもカメラの前に立てる自分でありたい。でも、もしそれができなくても、できない自分を認めてあげられるような、精神力、成熟が必要だなってこの年代から思います。若いときと肉体は違うから、精神をもっともっと成熟させてくことが次の目標ですね。

これからは女性性の時代が来ると思うので、女の人が100年元気にいられるよう応援団としてやっていきたい、というのも私の目標の一つです。歳をあまり気にしないで、肉体をいかに健やかに美しく保つか、それを明るく取り入れられるか。この年代になって、私の仕事は前に立ってみんなを導くことだとより意識するようになったので、私が旗をふって「みんなこっちだよ!」ってできたら。

以前は私なんて…とか、私が言ったって説得力ないでしょとか、いろいろ思っていたんです。不規則な生活をして、精神的に落ち込んでいた時期もあったので。でも、今は「私ができたから、みんなもできるよ」って思いますし、本当に夜は明ける、やまない雨はないって実感しています。今できることを精一杯すれば必ずその扉は開かれるので、本当に「行動力しか勝たん」って感じです。だから、更年期であっても、少しでも楽しい毎日のために自分をいたわって、まずはできるケアから一つずつ始めればいいと思います。私のように、サプリメントをお守り代わりに始めるのもありだと思います。


鈴木砂羽さん
1972年生まれ。静岡県出身。94年に映画『愛の新世界』で主演デビューを果たし、第37回ブルーリボン賞新人賞、キネマ旬報新人賞、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞などを受賞。テレビ朝日の人気ドラマ『相棒』シリーズに出演。ドラマ、映画、舞台、バラエティーの他にも舞台演出、マンガの執筆など幅広い表現ジャンルで活躍中。


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