めまい・耳鳴り

立っていられない!
更年期のめまい・耳鳴り
更年期には女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量のゆらぎによる自律神経のバランスの乱れに加えて、感覚器官が加齢による影響を受け、めまいや耳鳴りの症状が起こりやすくなります。
◆更年期のめまい
更年期のめまいの特徴は、体がふわふわして地に足がついていないような感じがする「浮動性」のものが中心ですが、吐き気をともない天井がぐるぐる回るような「回転性」のめまいが起こる人もいます。
◆更年期の耳鳴り
更年期の耳鳴りは、比較的症状が軽い場合が多く、周りが静かになると、耳のなかで「サー」「キーン」といった音を感じる人が多いようです。めまいと一緒に起こることもあります。
こうした更年期特有のめまいや耳鳴りは、更年期が過ぎれば自然に治まるので、とくに治療の必要はありません。ただし、動脈硬化、高血圧、メニエール病、突発性難聴などの病気が隠れている場合があるので、症状が重いなど気になるときは、自己診断をせずに専門の医師の診察を受けましょう。
めまい・耳鳴りの予防と対策
十分な睡眠をとりストレスをためない
過労や心労が引き金となって、めまいや耳鳴りが起こることもあります。睡眠を十分にとり、ストレスや心配事をためこまないように努め、ゆとりのある生活を送ることが大切です。休みの日には、散歩などに出かけて森林浴などをするのもよい方法。副交感神経が優位に働いてリラックスでき、幸福感をもたらすセロトニンも分泌されやすい状態になります。
めまいには安静が第一
めまいが起こった時は、まずは安静にすることが大切。しばらくはその場にしゃがむなどしてじっとしていましょう。横になれるなら横になってください。無理に動こうとすると、転倒する危険性があります。
吐き気|気持ち悪さを今すぐ治す対処法
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血液をサラサラにする食べ物をとる
めまいは血圧が高すぎても低すぎても起こります。食事は血圧が安定するように、塩分を控え、腹八分目を心がけましょう。食材は、血流を促し、自律神経のバランスを整え、めまい予防に向くものを選ぶことが大切です。大豆製品やアーモンド、かぼちゃなどは、血流を促して自律神経のバランスを整えるビタミンEを多く含むため、積極的に食べましょう。また、EPAやDHAが豊富な青魚は、血流をサラサラにする作用があるため、こちらも意識して食べるようにしたいものです。
治療の心配がない、といっても無理は禁物。突然めまいや耳鳴りがおきた時は、少し体をやすめましょう。あまりにも頻繁に症状がおきて仕事や家事に支障がでる場合は、内科や耳鼻科だけでなく更年期の知見がある医師にも相談してみましょう。