関節痛・骨粗しょう症

膝の関節が痛む更年期の女性

更年期の関節痛・骨粗しょう症
まだ早いと思うことなかれ

更年期には体の関節の動きが悪くなり、手や手首、足首などの小さな関節がこわばる・痛むということがあります。こうした症状は、加齢や女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって、関節を支える軟骨や筋肉が衰えたり、血液の循環が悪くなったりすることによって起こると考えられています。

 

また、エストロゲンには骨密度を正常に維持する働きももつため、女性は更年期以降にエストロゲンの分泌が減少して閉経すると骨粗しょう症にかかりやすくなります。予防にはカルシウムやビタミンKの摂取、ビタミンDが合成される日光浴などが有効です。

 

◆自己判断だけに頼らず、医師に相談を

なお、関節の痛みやこわばりには、リウマチや膠原病(こうげんびょう)、痛風などの病気が隠れていることがあります。症状がつらいときは整形外科や更年期外来を受診しましょう。

 

更年期の症状は、それがエストロゲンの減少によるものかもしれない、という見立てがないとなかなか根本改善が難しくなります。出現する症状1つひとつに対処することもつらさを軽減するうえでは大切なことですが、その根源にアプローチできれば更年期後もずっと安心です。

 

更年期症状の予防と対策

関節痛・骨粗しょう症の予防と対策

骨や関節に必要な栄養をとる

骨や関節を健康に保つには、積極的にカルシウムを摂ることが大切。カルシウムを多く含む牛乳やチーズなどの乳製品、小松菜、小魚などを、たくさん食べましょう。このほか、ビタミンB群を多く含むレバー、ビタミンCを多く含むピーマン、ビタミンEを多く含むかぼちゃ、コラーゲンを多く含む手羽先などを食べることも、血行を促進するため骨や関節の健康維持に役立ちます。

 

関節を冷やさない

関節の痛みは、多くの場合冷えると悪化します。衣服を工夫して、体を温めましょう。特に、ひざやひじなど冷えやすい関節の部分は意識して温めてください。ただし、痛みのある関節が炎症を起こして熱を持っている場合は、冷やしましょう。

 

全身運動で血行を促進する

ウォーキングや水泳、水中ウォーキング、ラジオ体操などの全身運動は血行をよくし、関節の動きを改善します。いずれも、軽く汗をかく程度を目安に行いましょう。ひざへの負担を軽くしたいなら、浮力が働く水中ウォーキングがおすすめです。

関節痛・骨粗しょう症に有効な成分

ビタミンD カルシウム ビタミンK コンドロイチン硫酸 グルコサミン マグネシウム 大豆イソフラボン