手足、腰の冷え、むくみ

血行不良でむくむ更年期の女性

更年期の手足、腰の冷え・むくみの原因

◆手足や腰の冷え
更年期には手足や腰に冷えを感じる人が多く、体の芯が冷えて入浴してもなかなか温まらない、指先や足先が痛みをともなうほど冷え切ってしまう、といった声もよく聞かれます。また、更年期特有の症状で上半身は熱いのに下半身は冷える「冷えのぼせ」を感じる人もいます。
こうした更年期の冷えやのぼせは、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量のゆらぎにより自律神経のバランスの乱れることによって起こると考えられています。心臓に近い血管が拡張ぎみになるのに対し、指先や足先の血管は縮小して血行が悪くなります。これは、加齢によって基礎代謝が低下し、熱をつくるパワーが不足していることにも原因があります。

◆むくみ
体の冷えに伴い、むくみが出る人も少なくありません。血流が低下し同時にリンパ液の流れも悪くなると、体液が滞留してむくみの症状となって現れるのです。むくみによって体重が増加することは実際におこりますが、肥満とはなりたちが違いますので「太ってしまった」と過度に落胆せず、むくみの対処と根本改善に努めましょうね。

 

◆自己判断だけに頼らず、医師に相談を

冷えの陰には、心臓病や甲状腺の病気などが隠れていることがあります。症状がつらいときは医師の診察を受けましょう。

 

更年期症状の予防と対策

手足、腰の冷え・むくみの予防と対策

下半身を鍛える

大きな筋肉がある下半身を鍛えると、血行が促進されて血液が心臓に戻りやすくなります。この結果、冷えやむくみの改善に効果を発揮します。忙しくて運動する時間がなかなかとれないという人は、できるだけ歩く習慣をつけましょう。まずは1駅歩く、エスカレーターを使わず階段を上る、などからトライ。本当に地道ですがやらないよりは着実に前進します。その意識が大切です。

 

半身浴で体を温める

半身浴をすると、血管が拡張して血流がよくなり温められた下半身の血液がゆっくりと体内をめぐるため、内側からポカポカと温かくなってきます。汗とともに老廃物の排出も促されるのでむくみにも有効です。

 

体を温めるものを食べる

根菜類や香味野菜類には、体を温める作用があります。にんじん、れんこん、長ネギ、しょうがなどを積極的に食べましょう。また、葛も体を温める作用があるので、お茶の代わりに、葛(くず)をお湯で溶いて「葛湯(くずゆ)」にして飲むとよいでしょう。葛粉を使うと簡単につくれ、アレンジも楽しめますよ。
体を温める根菜類

 

冷えやむくみは、更年期の前から多くの女性が悩まされている症状ですが、ホルモンバランスの乱れと基礎代謝の低下により、若い頃よりも改善しにくくなってしまっています。ですが、決して遅すぎるということはありません!いくつになっても、運動・生活習慣の改善に体は応えてくれるものですからコツコツと頑張りましょう!

手足、腰の冷え・むくみに有効な成分

アリシン カリウム ぶどう種子ポリフェノール