頭痛・頭重感

頭痛を感じる更年期の女性

更年期世代の頭痛

更年期に、頭痛や頭が重い不快感を訴える人は少なくありません。症状は人によってさまざまですが、検査をしても異常がない「緊張型頭痛」や「片頭痛」が多くみられます。

 

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、きつい帽子で頭全体が締めつけられるような痛みが特徴。ストレスや肩こり、眼精疲労などによって起こります。
なお、特に更年期とは関係なく老眼や視力の低下による眼精疲労が原因となって緊張型頭痛が起こる場合もあり、そういったケースでは度の合う眼鏡にかえると治ることがあるので心あたりのある方は眼科で視力検査を受けるとよいでしょう。

 

片頭痛

片頭痛は、頭の片側にズキンズキンと響くような痛みがあるのが特徴。光や音に過敏に反応して痛みが生じることもあり、吐き気をともなうことも珍しくありません。神経伝達物質セロトニンの分泌が低下し、血流が滞って痛み物質がたまることや三叉神経の刺激により血管が拡張して起こるといわれています。更年期は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少によりセロトニンの分泌量も低下するため、特に注意が必要です。

頭痛でつらい時には、市販の頭痛薬などで痛みを抑えてもかまいません。しかし、長期間にわたる薬の使用は胃に負担をかけるので避けるようにしましょう。

 

◆自己判断だけに頼らず、医師に相談を

頭痛にはくも膜下出血や脳出血などの病気が隠れている場合もあるので、症状が強いときやなかなかおさまらないときは、医師の診察を受けることが大切です。

 

更年期症状の予防と対策

頭痛・頭重感の予防と対策

筋肉を動かす運動を

肩こりや首の筋肉の緊張が頭痛の原因と思われるときは、同じ姿勢を長時間とったり目を酷使したりするのは避けましょう。肩の上げ下げや首をぐるりと回すストレッチなどが有効です。そのとき、窓の外に広がる遠くの景色を眺めたり視点を意識的に移動させたりすると目も休めることもできます。
肩のストレッチをする女性

 

片頭痛なら暗く静かな場所で休む

片頭痛は光や音の刺激で起こったり、症状が強まったりすることがあるので、つらい時には暗く静かな場所で休むようにしましょう。できれば横になり頭を冷やしてください。

 

吐き気|気持ち悪さを今すぐ治す対処法
頭痛に吐き気がともなうという方は、更年期トータルケアインストラクターの永田京子先生が更年期ケアの「ちぇぶらチャンネル」で頭痛と同時に起きやすい吐き気をラクにするツボをご紹介してくださっているので参考にしてください。

更年期ケアの「ちぇぶらチャンネル」は更年期の困りごとを解決するための「薬箱」のような存在。
楽しく見られて役に立つ情報が満載ですので、ぜひチャンネル登録してチェックしてみてください(永田先生の明るい笑顔に癒されます)。

 

体を冷やさない

足腰が冷えると筋肉がこわばり、頭痛の原因となる場合があります。特に下半身が冷えないよう普段からしっかりと体を温める対策をとっておくことも有効です。夏場は冷房をかけながらでも、ひざかけや厚手の靴下などでポイントは温め、足腰を冷やさないよう心がけましょう。

 

更年期世代には、エストロゲンの分泌量のゆらぎによる自律神経の乱れという体内の変化だけではなく、家庭や職場においても多くのストレスを抱えがちな年齢でもあります。心もゆるめる時間をもつように心がけてくださいね。

頭痛・頭重感に有効な成分

ビタミンE カプサイシン