肩こり・腰痛

肩こりが気になる更年期の女性

更年期のつらい肩こり・腰痛

肩こりや腰痛は年齢を問わず起こりますが、更年期にはさらにその症状が悪化することが少なくありません。これは女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量のゆらぎにより、自律神経のバランスが乱れて血液循環が悪くなることに加え、首や肩、腰周りの筋肉が加齢によって衰えることが原因です。

肩こりは眼精疲労からくることもあります。文字がかすむようなら、眼科を受診し今の視力に合う眼鏡をつくりましょう。

 

◆自己判断だけに頼らず、医師に相談を

肩こりは高血圧や脳の病気が隠れていることがあるので、がんこな肩こりが続く場合は、医師の診察を受けましょう。

 

腰痛は、太りすぎやハイヒールの着用など、慢性的に腰に負担をかけすぎることが原因になっていることもあります。かかとの低い靴を履くなどして、負担を減らす工夫をしましょう。
また、腰痛は骨量が減少する骨粗しょう症が原因の場合もあります。まだまだ先の話、と思わず更年期になったら骨粗しょう症のチェックも忘れずに行いましょう。それほどまでに、女性の体にとって女性ホルモンの減少というものは影響が大きいものなのです。

 

更年期症状の予防と対策

肩こり・腰痛の予防と対策

運動で血行促進

肩こりや腰痛の症状の緩和には、筋肉の緊張をほぐし、血行を促すことが有効です。仕事などで同じ姿勢を続ける場合などには、1時間に1度は休憩をとり、肩や腰を動かしましょう。軽く回すだけでもOKです。ラジオ体操には、肩や腰、背中のストレッチがバランスよく組み込まれているので、毎日の日課にするのも効果的です。ラジオ体操、侮れません!

仕事の合間にストレッチをする女性

 

患部を温める

筋肉の緊張をほぐすには、体をあたためることも有効です。ゆっくりと入浴して肩や腰を温めましょう。使い捨てカイロや蒸しタオルで、こったところ、痛いところをピンポイントに温めてもよいでしょう。

 

肩の負担を軽くする

肩こりがひどいときは、日常から肩の負担を軽くするよう努めましょう。荷物はできるだけ軽くして、片方の手だけで持たず、ときどきもう一方の手で持ち替えるようにします。冬場に厚く重たいコートやジャケットを着ていると、肩こりが悪化する原因になる場合もあって侮れません。ダウンコートなど軽い素材のものを選びましょう。

 

肩こり・腰痛の原因が筋肉の疲労や血行不良等であるという点は更年期もそれ以外の時期も共通していますが、更年期では外的な要因だけではなく体の中でエストロゲンの急激な減少という大きな変化が起きているため、これまで特に感じなかった人でも肩こりや腰痛に悩まされることがあります。
ストレッチや軽い筋トレと共に、女性ホルモンを整えるケアも大切にしてください。

肩こり・腰痛に有効な成分

EPA カルシウム ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12
◇女性ホルモンを整える成分
大豆イソフラボン