皮膚の乾燥・かゆみ

更年期の皮膚の乾燥・かゆみ
更年期になると、女性ホルモン(エストロゲン)の減少により皮膚のハリや弾力を保つコラーゲンなどが減ることに加えて、加齢によって肌の代謝も衰えていきます。
肌の角質層のきめが乱れ、水分を正常に保つ力が弱くなるとバリア機能が低下し肌が乾燥しやすくなります。その状態の肌は、ちょっとした刺激にも過敏に反応するようになるため、湿疹やかぶれなどのトラブルも起こりやすくなります。
また、肌が乾燥するとかゆみをともなうことも多く、症状がひどい場合はかきむしってあかぎれのようになることもあります。かゆみが出ると眠れなくなるのも困りもので、睡眠不足が続くと肌の状態をさらに悪くしてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
◆自己判断だけに頼らず、医師に相談を
肌の乾燥やかゆみには甲状腺や肝臓の病気、糖尿病などが隠れていることがあります。セルフケアで症状が緩和されないときは医師の診察を受けましょう。
皮膚の乾燥・かゆみの予防と対策
肌にやさしい入浴+保湿剤でケア
入浴時に毎回、ボディソープをたっぷりつけて体をしっかり洗っていると、肌を守る皮脂が奪われ過ぎてしまいます。ぬるま湯だけで体を洗い流す日もつくりましょう。お湯の温度は、皮脂が奪われにくいぬるめにするのがおすすめです。
お風呂から出たら体をやさしく拭いて、すぐに保湿ジェルやクリームなどを塗ることが大切。入浴後には加湿した部屋で過ごしましょう。
十分な睡眠で代謝を促進
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、肌の新陳代謝にも影響します。肌の乾燥が気になるなら、睡眠時間をたっぷりとるようにしましょう。かゆみがひどいと不眠を招く場合もあるので、まず皮膚科などでかゆみ止めを処方してもらい、かゆみをやわらげることが必要です。その上で、十分な睡眠を確保しましょう。
紫外線から肌を守る
紫外線は、肌の老化などをはじめさまざまな悪影響をおよぼし、肌を乾燥させる原因の1つにもなります。紫外線から肌を守りましょう。紫外線は晴れた日ばかりでなく、曇りの時でも降り注ぐため、晴れ以外の日も紫外線対策を怠らないように。この年代からは、室内にいるときや、洗濯物を干すとき、ちょっと隣のスーパーまでというときも注意が必要です。今はサッと羽織れるUVカットの衣類も多く販売されていますので、大いに活用しましょう!
デリケートゾーンが気になる方は膣炎の可能性もあります。膣炎・膀胱炎・性交痛の症状も参考にしてください。