便秘・下痢

トイレの悩みのイメージ

便秘、下痢…更年期のお腹の不調
どうして起きる?

胃や腸は、私たちが意識して指示を出しているわけではないのに、収縮運動やぜん動運動を行ってくれます。これは自律神経の働きによるものですが、更年期を迎えて女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量のゆらぎが起こると、自律神経の働きにも乱れが生じます。その結果、腸のぜん動運動などが不調になり便秘や下痢になることがあると考えられています。

また、更年期には、やはりエストロゲンの減少によりイライラしたり気分が落ち込んだりすることが強いストレスとなり、それが便秘や下痢の原因になることもあります。
正しい排泄は健康維持の根本であるため、更年期になり便秘や下痢で悩むようになった人は、セルフケアにより症状を改善することが大切です。それでも良くならないという場合は、医師の診察を受けることもおすすめします。
受診先は内科や婦人科になりますが、最近では便秘外来を設けている病院もあるので調べてみましょう。

 

◆自己判断だけに頼らず、医師に相談を

通常の便秘や下痢と異なり、便秘と下痢を交互に繰り返す場合は、過敏性腸症候群というストレスからくる病気の可能性もあるので、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

 

更年期症状の予防と対策

便秘・下痢の予防と対策

トイレを我慢しない

便意を我慢することを繰り返していると、便秘になります。便意が生じたら、仕事を中断してでもすぐにトイレに行くようにしましょう。毎朝、決まった時間にトイレに行くようにするなど、習慣づけることも効果があります。

 

規則正しい食生活を

朝昼晩と1日3食の規則正しい食生活は、便秘や下痢の予防につながります。特に朝、腸に刺激を与えると腸の働きが活発になるので、朝食はなるべく決まった時間にとるようにしましょう。

 

食物繊維を積極的にとる

キノコや海藻、野菜、果物などは食物繊維が豊富です。食物繊維は腸の働きを良くし、下痢の予防にも役立つので、多めに食べるようにしましょう。

 

善玉菌を増やす食べ物を

腸内を良好な状態に保つには善玉菌を増やすことが大切。ヨーグルトやチーズやぬか漬けなどの発酵食品で善玉菌を補給しましょう。善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす働きを持つのがオリゴ糖。このオリゴ糖を多く含む納豆、やタマネギ、バナナ、ゴボウなどをたくさん食べるのもおすすめです。

善玉菌を増やす食べ物のイラスト

 

更年期のお腹の悩み、特に下痢は「お腹をくだしている」という状態とは異なるため、根源である自律神経の乱れが改善されない限り、症状が繰り返し起きる可能性があります。食生活の改善で腸内を良好な状態に保つと同時に、女性ホルモンのバランスを整えて自律神経のはたらきを正常に戻すための対策が必要です。

便秘・下痢に有効な成分

食物繊維 乳酸菌 オリゴ糖

◇女性ホルモンを整える成分
大豆イソフラボン