閉経後に飲んでいたサプリ、続けていれば今頃は…。【更年期体験談】 

サプリメント

そら(65歳)

閉経は53歳のときでした。閉経前は生理がどんなふうに終わっていくのだろうと不安でしたが、実際にはどうということもなく、むしろ私の場合は少しメリットを感じることも。「更年期による不調も、これで終わり!」とホッとしていたら、閉経から10年以上が経つ今も、体のあちこちに変化はジワジワと押し寄せています。今回は、そんな私の体験談をお伝えします。



40歳代半ばで初めて閉経を意識

閉経を初めて意識したのは、40歳代半ばの頃。自治体の無料検診で子宮がん検診を受けたときのことです。看護師さんに直近の生理日を聞かれたのですが、ふと私のカルテを見て「あ、この年齢だともう閉経してる?」と軽く言われたその言葉に、ハッと「あぁ、閉経してもおかしくない年齢なんだ」と気づいた次第です。

当時は、それまで規則正しかった生理のサイクルが不順になったり、生理が終わったと思っていたらまだダラダラと続いたりしていました。これも、閉経が近づいているせいだったのでしょう。当時は出張が多く、いつ生理になるか分からないため、必ず生理用品を持って行かなくてはならず、荷物はかさ張るし、仕事中は頻繁にトイレへ行くこともできずで、不便を感じていました。



閉経前後には子宮筋腫が大きくならない?

実は、30代の頃に経血量が多いことが気になり、婦人科クリニックで診ていただいたことがあります。そこで子宮にポリープが見つかり、それが経血量が多い原因でした。悪性の場合は手術で除去する必要があるとのことでしたが、検査の結果、良性の子宮筋腫であることが分かり、経過観察に。その後、経血量が落ち着いてきたこともあり、通院することもありませんでした。

しかし、定期的に子宮がん検診を受けるようになっていた50歳のとき、1個だった子宮筋腫が3個に増えていることが判明。えっ、と驚きましたが、検診してもらった先生によれば「これから女性ホルモンは減っていく一方だから、筋腫は大きくなることはない」とのこと。少し複雑な気持ちではありましたが、女性ホルモンの減少も、まぁ悪いことばかりじゃないのかなと思うことにしました。

それよりも気になるのは閉経です。当時はあまり情報がなく、どうなるものやらと不安でしたが、結局、閉経前の半年間ぐらいは月経があったりなかったりで、53歳のときにはスーッと穏やかにフェードアウトしていました。


出血に悩む女性



更年期の影響は、閉経後も続く…。

閉経後は、なんとも快適な日々。「更年期も終わったー!」と気分もすっきりで、「出張でも何でも、いつでも来い!」でした。

しかし、本当はホッとしている場合ではなかったのです。閉経後の私の体には、さまざまな変化が忍び寄っていました。体重増加、コレステロール値の上昇、もの忘れ…。これらは老化によるものだと思い込んでいましたが、女性ホルモンが枯渇してしまったことも原因なのかも、と気づいたのは夜中に目が覚めるようになったことがきっかけでした。何度も起きて熟睡できないので、いわゆる「睡眠サプリ」と呼ばれるものをいろいろと試してみましたが、どのサプリも私には効果が感じられません。

ところが、そのうちのあるメーカーのDMで更年期以降の女性におすすめという大豆イソフラボン由来のサプリを知り、モニターキャンペーンに何げなく応募して飲んでみたところ、朝までよく眠れるようになったではありませんか。そのサプリのHPや、その他ネット情報などを調べてみると、睡眠と女性ホルモンにも深い関係があるのだそう。前述のさまざまな体調の変化もしかりで、閉経後で女性ホルモン量が足りないことが関係しているのかもと思うようになりました。



「あのときサプリを飲み続けていれば!」と後悔

数年間は継続してそのサプリを飲んでいましたが、体には良さそうなものの、お財布にはとても優しくなくて、いつしか飲むのをやめてしまっていました。「夜中に目が覚めようと、この年齢になれば当たり前」と、そこまで気にしなくなったことも、やめた理由です。

しかし、「あのときに継続していれば!」と後悔したのは、つい最近のこと。テレビ番組で「メノポハンド」の特集を見たときです。メノポハンドとは更年期(メノポーズ)に起きる手指の不調のことで、関節の動きをサポートする働きのあるエストロゲン(女性ホルモンの一種)が減少すると、関節が小さい手指には特に症状が出やすいのだそうです。番組では、専門家の先生が、閉経後から65歳までのケアが大切だと説明されていました。

私はすでに65歳。1年ほど前から右手の親指のつけ根の関節がポコッと出て、ときどき痛みを感じます。「あのままサプリを飲み続けていれば、今のように変形していなかったかも…」「いや、あの数年間でも飲んでいたから、この程度で済んでいたのかも」と自問自答してみても意味のないこと。どちらにしても続けておけば、前述の体重増加やコレステロール値の上昇、物忘れなども、もう少しマシだったことでしょう。後悔先に立たずですが、「今、思い立ったときが一番若い!」のです。数カ月前から、睡眠障害や認知機能の維持に良いというサプリを飲みはじめ、今度こそ習慣にしようと思っています。


そら(65歳)
単身。フリーランスで仕事を続けながら、2年前からは離れて暮らす母親の介護がスタート。老いた母親の姿を見ると、自分もいずれはこうなるのかと不安におびえつつ、今の対策が将来を決めるのだと実感する日々。
<ワタシのセルフケア>先のことはあれこれ考えず、目の前のことを一つずつ片付ける。心も体も疲れたなと思ったときは、深呼吸して気持ちを切り替える。


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