フルタイム勤務、家ではワンオペ。疲労感が抜けなかった40代【体験談】

疲労感・倦怠感

すー(53歳)


フルタイム勤務に加え、夫の単身赴任で家ではワンオペ状態。多忙を極めていた40代の私は、いつも疲労感が抜けず悩んでいました。通勤電車でもできれば座りたいし、家に帰ればソファで寝落ち…。そんな毎日に、心身が悲鳴を上げていたのかもしれません。50代になって趣味を楽しむ余裕ができ、疲労感が改善。私にとって大事だったのは、“自分を後回しにしないこと”だったのかもしれない…。そんな私の体験談をご紹介します。



疲れが抜けない原因は、夫が単身赴任中のワンオペの心労

私の疲労感が抜けなくなったのは40代前半。二人の子どもが中高生の頃でした。幼少期ほどの忙しさはないものの、まだ目配りしなければいけないことも多々ありました。休日の朝もゆっくり寝ていられず、部活に送り出すために早起きがマスト。子どもたちを家から見送ったらそのまま家事に突入。一旦昼寝をしてしまったが最後、あっという間にワープして、目覚めたら夕方になっているということもありました。

当時、夫は単身赴任中。中高生とはいえ、私一人で二人の子どもの面倒を見るのは大変でした。学校や塾の面談は私一人でも大丈夫ですが、子どもたちが進路を選択するという大事な時期のため、プレッシャーものしかかります。進路についての最終判断はやはり夫婦でするものかなと思いながらも、相談したいときに夫がいない。そんな状態が、疲労感が抜けない大きな原因だった気がします。



フルタイム勤務が始まり、学校のPTAも。目まぐるしい日々にぐったり

疲労感がつらかったもう一つの理由は、仕事をパートからフルタイムに切り替え、週5日の勤務が始まったこと。ただでさえ忙しいのに、子どもの通う学校のPTA活動のために、学校に頻繁に行く必要もありました。もともと私は定期的に運動していたので、体力は人並み以上にありましたし、周囲からは「エネルギッシュだね」と言われるほど活動的な人間だったのですが、そんな私でも毎日ヘトヘト。家事をしているときに、ふっと立ち眩みがすることもありました。

睡眠時間が5時間程度と短めだったため、疲労感が抜けにくかったのかもしれません。朝起きると体がだるく感じるものの、朝は強いほうなので、起きてしまえば何とか1日動けました。それでも通勤中の電車で席が空いたら、すぐにでも座りたいと思っていました(もちろんチャンスがなければ我慢、ですが)。仕事から帰って料理をし、子どもと夕食を食べ…。気付けばいつの間にか、リビングのソファで寝落ちしていたということも日常茶飯事。



「無理がきかない」と気づいて始めたスケジュールの見直しとお風呂時間

40代になるまで、週末に用事で街に出たら、そのついでに映画も見て、ショッピングもして…と、これでもかと予定をぎゅうぎゅうに詰め込むのが私流でしたが、疲労感が抜けなくなってから、それができなくなってきました。動きたくても、体の無理がきかないんです。

累積した疲労を軽くするため、私はまず、休日の過ごし方を変えることにしました。大きな予定は1日に1つしか入れないと決めること。出かける回数を減らし、少なくとも月に1回は何もせず、家で休養する週末にしました。家にいるときはできるだけゆっくり過ごすのをモットーにし、体力まかせで動くスタイルは封印したのです。

また、良質な睡眠を取るためには、体を温めることが大事と考え、お風呂でリラックスすることにしました。家族にせかされずにお風呂を楽しむとなると、どうしてもお風呂の順番は私が最後になります。睡眠時間が短くなるのは甘んじて受け入れ、バスルームにスマホやタブレットを持ち込んでは一人時間を楽しみました。

そういえば、信頼できるサプリメントを見つけられたのも大きかったかもしれません。毎日ゲニステイン入りサプリメントを飲むようになってから、「なんだか以前よりのんびりしているように感じる」と友達に言われるようになり、私自身、“体にいいことをしている”という安心感がありました。



50代に入り疲労感は激減!趣味を楽しむ時間が戻ってきた

週5日出勤するうえ、家のことも子どものこともこなすため、暇を楽しむ時間がなかった40代。運動や映画といった趣味は封印せざるを得ませんでした。そう、私はいつも、家族や仕事を優先させて自分の時間を犠牲にしてしまっていたのかもしれません。“できるだけ出かけない、趣味を控える”のではなく、もっと一人の時間を大事にし、ストレス解消のために趣味を楽しみ、気分転換しながら更年期を過ごせばよかったのかもしれないとも思います。

でも、40代は、あれが精一杯だったかな。50代になった今、子どもも大きくなり、ようやく自分自身のために時間を割くことができるようになりました。あの頃頑張ったから今がある、とも思えます。趣味の映画鑑賞の時間も増え、楽しく過ごせていますし、抜けない疲労感に悩まされることも少なくなりました。最近は時間ができたのをいいことに、いつものクセで休日にスケジュールを詰め込みすぎて、無茶してしまっている気もするので(笑)、疲労が溜まらないように、気をつけながら過ごしていきたいと思います。

すー(53歳) ※2025年11月時点
単身赴任中の夫、社会人の長男、大学生の次男の4人家族。仕事はフルタイムの事務職。フィットネスインストラクターの資格を持っている。趣味は映画観賞。アクセサリーが好きなので、仕事で頑張ったときに購入するのも楽しみの一つ。50歳頃に閉経。
<ワタシのセルフケア> お気に入りのサプリを飲み続けること、定期的な運動。今は体力づくりとして週3回、職場の近くにあるジムでキックボクシングをしている。



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