プレ更年期ののぼせ症状。クリニック処方の漢方薬が改善のきっかけに【ワタシの更年期体験談】

のぼせ・ほてり・多汗

もこ(44歳)



40歳のころのぼせ症状に悩まされていた私。のぼせの理由はわからずじまいでしたが、レディースクリニックで処方してもらった漢方薬が私に合っていたようです。漢方薬の服用と生活習慣の改善、ストレスへの対処のおかげで、症状が徐々に改善。なんとかプレ更年期のつらい時期を乗り切った私の体験談をお話しします。


のぼせを解消したくて、適当な漢方薬を飲み始めたものの…

40歳を過ぎて、背中がチリチリと熱くなるのぼせの症状が出始めました。年齢的にもまだ更年期ではない気がしたので、しばらく様子を見ていたのですが、一向に良くなる気配がありません。

何か手軽に始められることはないかな、と思っていたとき、雑誌で漢方薬の記事を目にしました。漢方薬はママ友との話題にも上がることがあり、「サプリより漢方薬のほうが、“薬”とあるだけ効き目があるかも」と思った私は早速ドラッグストアへ直行。漢方薬に関する何の知識もなかったのですが、商品パッケージに「のぼせ対策」と書いてあった、ある漢方薬を選び、しばらく飲んでみました。結果は「背中の熱さは変化なし」。やっぱり専門家を頼ろうと、レディースクリニックの扉をたたくことにしました。



レディースクリニックで処方された漢方で症状が改善

レディースクリニックでも、「年齢的に更年期には早いし、『背中が熱い』という更年期症状は少ない」との診断。一体どうすればと途方に暮れましたが、先生は「ホルモンの数値は低いので、漢方薬を一度試してみましょうか」と、「加味逍遥散」という漢方薬を処方してくれました。私がドラッグストアで選んだ薬とは違う漢方薬でした。

半信半疑で加味逍遥散を飲み始めて1週間たつと、いつも感じていた背中の熱さがなくなり始め、改善している実感が出てきたのです。「漢方のおかげで体調が良くなった気がする」と家族に報告すると、「漢方薬はほんとに症状を改善してくれるんか!」と驚きつつ、喜んでくれました。症状が改善すると、気持ちも上向くものです。薬も欠かさず飲むようになり、そのおかげか以前より眠れるようにもなりました。きっと加味逍遥散は私に合っていたのだと思います。


友人とランチをする更年期の女性



私の場合、漢方薬はイライラには効き目なし。ストレス解消で対策を

ちなみにプレ更年期の症状らしい、背中の熱さとともに、私には当時イライラの症状も出ていました。

結論からいうと、漢方薬ではあまりイライラは改善しませんでした。漢方薬が合っているからといって、すべての不定愁訴に効くわけではないのかも…。

漢方薬だけに期待せず、自分なりに努力する必要があるのかもしれない。そう思った私は、豆乳を飲んだり、更年期世代に良いとされる食生活を取り入れたりもしてみました。フルタイムで忙しく働いているので、理想的な食生活とはいかない毎日ですが、それでも自分ができる範囲内で頑張ったことは、きっと健康にプラスになったのではないかと思います。

また、日ごろからできるだけストレスを溜めないように心がけました。ストレスが溜まったときは同僚に話してリフレッシュ。平日は仕事でバタバタなので、休日は「自分の好きなことをする」時間と考え、必要最低限の家事以外は自分を解放することに。スーパー銭湯に行ったり、ショッピングをしたり、友人と昼飲みしたりと、自分を大切にしてみたら、イライラも少し落ち着き、心身ともに楽に毎日を過ごせるようになりました。


体重を減らしたら、のぼせも改善したので漢方薬は卒業

こうして加味逍遥散を飲み続けていましたが、半年前、服用をやめることにしました。子宮筋腫の摘出手術がきっかけでした。

手術のために体重を減らす必要があり、ダイエットで体重を8キロ落としたら、体が軽くなり、手術後に背中が熱くなることもさらに少なくなったのです。以前は週5日気になっていたのぼせ症状が、手術後に2週間に1回程度にまで激減。もう漢方薬も必要ないのかもしれない。そう思っての卒業です。

イライラしやすいのはまだ相変わらずですが、これはプレ更年期というより、もともとの性格が原因なのかもしれません(イライラしたときは、私の母親がよく言っていた「短気は損気!」という言葉を心のなかで唱えるようにして、自分の気持ちを保つようにしています)。 

とはいえ、漢方薬と生活習慣の改善、ダイエットの成功、ストレスレスな生活が功を奏して、現在も日々前向きな気持ちで過ごせています。これから更年期本番がやってきても、なんとかさまざまな工夫で乗り切っていきたいと思います。



もこ(44歳) 
夫と中学1年生息子の3人家族。フルタイム勤務で慌ただしい毎日を送っており、週末はマッサージ通いが定番に。40代に入った頃から背中が熱くなる症状があり、更年期の年代を前に気になることが増えてきている。
<ワタシのセルフケア>更年期症状を緩和する漢方薬を飲む、早朝からウオーキングする。


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