急に動悸が始まり募る不安。効果を感じた対策とは【更年期体験談】

動悸・息切れ

ヒロコ(64歳)

閉経は52歳のときでしたが、その前後に次々と更年期と思われる症状が始まりました。動悸もその一つ。急なドキドキに不安を覚えていたある日、特急電車のなかで、いつもよりかなり強めの動悸が…。そして、救急車で専門病院へ搬送されることに!



閉経後しばらくして、急に始まった動悸

肌の乾燥にともなうかゆみ、関節痛、ひどい肩こり、体の冷え。私の場合、閉経する2年ほど前から、いくつかの更年期の症状と思われるものが始まりました。かゆみは皮膚科で治療を受けるなどしましたが、すぐに改善することはなく、仕事の忙しい時期と症状が重なり、かなりの負担でした。

閉経から2年ほど経った54歳のときには、急に動悸が!心臓がふいにドキドキし始める、初めての症状にびっくり。その後もたびたび起こるようになりました。起こるのは一日のうち決まった時間ではなく、何度も起こっては数分するとおさまるという感じ。ただ、心臓はドキドキするものの息苦しさはなかったので、そのうちに治るのかなぁと、のんきに構えていましたが、数カ月経ってもおさまる気配はなし。だんだんと不安になっていきました。



特急電車のなか、突然強めの動悸でパニックに!

2月のある寒い朝のこと。職場で外出の準備をしていたところ、急遽お客様からのクレームの電話に対応することに。何とか電話を終え、予定していた特急電車に飛び乗りました。

電車に間に合い、ほっとしたのもつかの間、突然また動悸が!いつもより大きくドキンドキンと響きます。えっ!慌てました。さぁっと鳥肌がたち、血の気がひいていきます。特急電車なので、次の停車駅まで5分以上!そう考えると、さらに強めの動悸が!息苦しさも感じ始め、額には脂汗…。もしかしたらこのまま死ぬ?!家族や当時お付き合いしていた人の顔が浮かんできます。

停車駅で倒れ込むように改札口へ行き、救急車を呼んでもらうことに。10分ほどして救急車が到着した頃には、動悸はおさまりつつありました。その後、循環器の専門病院へ搬送され、投薬・点滴・レントゲン・血液検査・心電図・胸部エコーと、処置と検査は進むも特に異常は見つからず。最終的にCT撮影の結果、異常なしとして、夕方には退院しました。




かかりつけ医の診断と教えてもらった対処法は

その週末、かかりつけの内科へ。診断は(専門病院での検査結果からも)「心臓の疾患ではなく、恐らく一時的にパニックを起こしたのだろう」とのこと。「日々の動悸は更年期の症状かもしれないが、その治療というよりも、起こったときにまず次の対処法をやってみるように」と言われました。「落ち着くこと。ゆっくりと深呼吸し、水を少しずつ口にして様子を見ること」。そう診断を受けると、ほっとして体の力が抜けた気がしました。

それからは、急に動悸が起きてもこの対処法を行うと、動悸は強くならず、おさまるようになりました。

そして、この日を境に起こる回数が減っていき、半年くらいで動悸の症状はなくなりました。



不安を取り除くことは、動悸の軽減に効果あり?

更年期の症状には不快なものや、不安なものがあります。不安が強い動悸には、専門病院での検査とかかりつけ医のアドバイスが安心につながって、症状の軽減にかなり効果的でした。

セルフケアとしては、急に動悸が起きると緊張するせいか、肩や左脇の下あたりが激しくこるので、月に1回くらい整体でほぐしてもらっていました。あとは好きな香りのハンドクリームを携帯して、動悸が始まると手の平にのばして、その香りを嗅いで深呼吸。周りの人にはほとんど気づかれないので、よく使いました。

そして、この経験をしてからは年一回の人間ドックを受けながら、気になることは放置せず、かかりつけ医に相談するようにしています。


ヒロコ(64歳) ※2025年7月時点
30年以上務めた保険会社を定年退職。93歳の母のケアをしながら、後半の人生でやりたいことを模索中。独身。52歳で閉経。
〈私のセルフケア〉カメラ片手にウオーキング、ヘタなウクレレ演奏、旅行などでリフレッシュ


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