更年期サプリメント、私に最適なのはどれ?

セルフケア


仕事に家庭に、日々忙しく奔走している5人の女性「ヴィーナス」。彼女たちが更年期世代の代表として、専門家に更年期を明るく生き抜くヒントを見つけていく突撃取材企画も3回目を迎えました。今回は専業主婦のヒロミが、更年期女子に最適なサプリメント(以下、サプリ)について、 キッコーマンニュートリケア・ジャパンの開発部長で農学博士の和泉亨さんにインタビュー。成分や配合量、飲みやすさ…サプリ選びに迷わないためのヒントが満載です。

忙しい更年期女性、サプリを上手に利用しよう
お悩み別のおすすめ成分は?
更年期後を見据えて摂っておきたい成分も!
見逃しがちな配合量にも注目を
飲みやすい形状かもチェック

忙しい更年期女性、サプリを上手に利用しよう

ヒロミ 私は今45歳なんですが、数年前から「ひょっとして更年期の症状かも?」という体調不良が出てきました。ストレスや多忙から生活習慣病への不安もあります。

でも、子どもの習い事の送迎や家族の食事で、毎日追われるように生活していて、自分の食事は適当な時間に簡単に済ませるときもあるんです。やっぱり栄養不足は更年期症状にも良くない…ですよね?

和泉さん(以下、和泉) そうですね、食生活が不規則になると、更年期の不調が悪化するなど悪循環となり、生活習慣病のリスクを高めてしまう可能性があります。

更年期には、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不安定になり、閉経後にはその分泌はかなり少なくなります。この変化の波が、更年期女性のさまざまな体調の変化につながるんです。

ただでさえ生活習慣病を引き起こすリスクも高まる時期ではありますから、食生活には注意したほうがいいですね。

ヒロミ きちんと栄養の摂れる食事を食べないと、と分かってはいるんですけど、どうしても自分の健康まで気にする余裕がなくて…。

和泉 40代、50代の女性は、家族や仕事のことなど、多方面から必要とされるため忙しい時期ですよね。自分の食事まで気が回らない、また更年期による体調不良で食欲がわかないというお話もよく聞きます。

そんなときは、サプリという選択肢はいかがでしょう。サプリで更年期症状が改善されたら、気持ちも楽になると思いますよ。

ヒロミ サプリですね…!栄養は食事から摂るべきと思いがちですけど、確かに忙しいのであれば、どんな形であれ必要な栄養素を摂ることが一番大事かもしれませんよね。

和泉 もちろん、一般的な食材や食品を通して栄養素を摂取するのは理想です。でも、忙しい時期に頑張ることを増やしてしまうのも大変でしょうし、特定の栄養素は、食材に含まれるほかの成分の影響で十分に吸収されないケースもあるんです。

サプリなら特定の栄養素を効率よく吸収しやすい形に設計してあるので、むしろ安心な場合もあるんですよ。

ヒロミ サプリならどこでも飲めてお手軽だし、むしろ私たちの世代向きかもしれません。実は今、すでに更年期向けのサプリを飲んではいるんですが、いろいろな種類があるので、どういうポイントで選べば良いか分からなくて…。



お悩み別のおすすめ成分は?

ヒロミ  更年期の症状によって、サプリにおすすめの成分や働きなどはあるんですか?

和泉 そうですね、まず更年期症状のある方に摂っていただきたいおすすめの成分は2つあります。

一つは大豆に含まれているイソフラボン女性ホルモンに似た働きの成分なので、更年期の女性ホルモンが不安定な時期にその助けとなってくれます。例えば気分の落ち込み、ほてり、不眠などを中心とした不定愁訴を改善してくれます。

イソフラボンにはさまざまなタイプがあって、一番おすすめなのは高吸収型の大豆イソフラボンアグリコンといわれているものです。

もう一つは、ブドウの種に含まれているプロアントシアニジンというポリフェノールです。とても強い抗酸化効果を持っていて、更年期の加齢に伴ういろいろな体調の変化に対応してくれる心強い成分なんですよ。不安感のような精神症状や頭痛などの身体症状を改善してくれます。

ヒロミ  イソフラボンの中でも腸内での吸収力が高いと聞き、まさに今、イソフラボンアグリコンが入っているサプリを飲んでいます!ですがポリフェノールはノーマークでした。プロアントシアニジンですね?私は生理前の頭痛がつらいので、ぜひ試してみたいです。



更年期後を見据えて摂っておきたい成分も!

ヒロミ  ちなみに和泉さん、イソフラボンとプロアントシアニジンのポリフェノールだけ摂っていれば大丈夫でしょうか?

和泉 これらの成分に加えて、これから続く長い人生のために、更年期以降もサポートしてくれる成分も摂れたらいいのでないかと思います。

例えば、葉酸やビタミンD3もおすすめの成分です。葉酸は妊娠中の女性に必要な水溶性ビタミンの一種ですが、更年期以降の女性の認知症や動脈硬化を予防してくれる働きがあるんですよ。

またビタミンD3は脂溶性のビタミンですが、骨粗鬆症の予防に効果的で、最近では正常な免疫機能の維持にも作用するという研究結果が出ています。

ヒロミ  なるほど…。どうしてもつらい今しか見えないんですが、更年期後を見据えて栄養を補っていったほうがいいんですね、勉強になります!

見逃しがちな配合量にも注目を

ヒロミ  和泉さん、今教えていただいた各成分ですが、摂取量も気にしたほうがいいんでしょうか?

和泉 そうですね、摂取目安量は下記を参考にしてみてください。栄養成分表示を確認しつつ、この量をしっかり摂れるサプリを選ぶと、さまざまな効果が期待できますよ。


 【症状別おすすめ成分】

 ●気分の落ち込み、ほてり、不眠など 

 大豆イソフラボンアグリコン 摂取目安量:1日25mg

 ●精神症状(不安感など)、頭痛、加齢に伴う体調変化など 

 ブドウ種子由来プロアントシアニジン(ポリフェノール) 摂取目安量:1日200mg

 ●骨粗鬆症、動脈硬化、認知症など 

 葉酸 摂取目安量:1日400μg

  ビタミンD3 摂取目安量:1日30μg


ヒロミ  分かりました。教えていただいた配合量を目安にサプリを選んでみたいと思います!



飲みやすい形状かもチェック

ヒロミ  サプリを飲むとき、大事なのは「毎日きちんと飲むこと」ですよね。実はこれが一番不安だったりして…(笑)

和泉 食品由来のサプリは、飲み続けることで健康をサポートしてくれるので、「飲みやすさ」も結構大事なポイントだったりするんです。例えば1日に何粒も飲まなくてはならないとなると、毎日摂取するのが負担になったりするかと思います。

1日の粒数がなるべく少なくて済むとか、粒が大きすぎないということも検討するといいですよ。1粒が250~300mg程度の小さいサプリだと、きっと飲みやすいと思います。

ヒロミ  あ、確かにそうですね、「サプリの飲みやすさ」!その視点はなかったかもしれません。

和泉 より安全なサプリを飲みたい、というご要望をいただくこともあるんです。選び方の一つとして、「cGMP」を取得した工場で製造されているものをおすすめしています。「cGMP」とは「Current Good Manufacturing Practice」の略称で、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)が定めた食品品質の基準なんです。

日本国内でも、高品質を保証する基準として「cGMP」の認証を取得している生産工場がいくつかあるんですよ。

ヒロミ  サプリにより安全を求めるなら「cGMP」の認証をチェックすること、ですね。ママ友にも教えてあげようっと!

和泉 バランスの良い食事を考えることは、更年期とその先の人生にとって大事なことです。でも、ただでさえ忙しい更年期の時期に無理をするのも大変ですよね。

セルフケアの一環としてサプリを利用すれば、大変な日々を前向きに過ごせるようになるかと思います。サプリなら外出先でも気軽に摂ることができますし、更年期を乗り切るための頼れる味方になってくれるはずですよ。ぜひご自身の体調に合うサプリを探してみてくださいね。

ヒロミ  自分のためにも、家族のためにも、なんとか更年期症状と上手に付き合っていかないと、って改めて思いました。サプリを上手に活用して、つらい時期を乗り切っていきたいと思います。今日はためになるお話をありがとうございました!


和泉亨

農学博士、薬剤師。キッコーマンニュートリケア・ジャパン(株)開発部長

キッコーマン入社以来、研究開発本部、商品開発本部、プロダクトマネジャー室を経て現在に至る。1996年~2007年まで研究開発本部にて、大豆イソフラボンの研究に従事。

ヒロミ

45歳。夫と小学生の子ども2人の4人家族。結婚を機に仕事を辞め、現在は専業主婦となり家庭優先の生活をしている。約2年前から手足のしびれがあるほか、生理周期が短くなり、生理前には頭痛も。冷えや寝つきの悪さにも困っている。


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