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Q.ホットフラッシュ、ほてり、汗、不眠など、困っています。検査に行ったほうが良いでしょうか?

悩む女性
お悩み相談の回答

ご相談内容

ご相談者様:48歳、女性
1、ホットフラッシュ、ほてり、汗、不眠など、困っています。双極性障害の不眠ですが、更年期もありますか?
2、ホルモンバランスなど、検査に行ったほうが良いでしょうか?
3、肌の痒み、腰痛も更年期障害でしょうか?

回答

ご相談くださって、ありがとうございます。
複数のお悩みがあれもこれもと同時に起こり、非常に戸惑われていることと思います。本回答は、ご相談にズバリお答えできるものではないかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。

まず、挙げていただいたホットフラッシュ、ほてり、汗、不眠、肌の痒み、腰痛といったお悩みは、更年期の女性ホルモンの変化によって起こり得る可能性があることです(後ほど、記載しますね)。

ただ、これらのお悩みの裏に、更年期以外の原因が隠れている場合もあります。

現在のお悩みの原因が≪更年期症状・更年期障害によるものかどうか?≫については、医師の指示に従って必要な検査等を受け、診断をいただくことが一番であると考えています。

医師のイメージ

医師は、各症状について問診や検査を通じ、色々な可能性を検討・排除したうえで、最終的に症状の原因と思われるものを判断し、治療方針を決定します。
今回の場合は、まず双極性障害の担当医にご相談いただくか、その担当医が婦人科や更年期の専門医ではない場合には、更年期外来を受診されることをおすすめいたします。

●MEMO——————————————————
更年期症状・・・更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないもの
更年期障害・・・症状が重く日常生活に支障を来す状態
*日本産婦人科学会HPよ
——————————————————————

ホットフラッシュ、ほてり、汗、不眠、肌の痒み、腰痛をはじめとする様々な不調は、女性ホルモンが急激に減少し、卵巣が「女性ホルモンを出せ」という指令にスムーズに従わなくなることによる脳の混乱が自律神経の乱れにつながり、起こると考えられています。
つまり、更年期に女性ホルモンが減少すると、体の中で自律神経が司っているところと女性ホルモンが作用しているところは全て不調になる可能性があります。

更年期に起こる混乱のイメージ


ただし、そもそも更年期の不調には、女性ホルモンの変動だけではなく、仕事や家庭などの生活環境、本人の性格も影響します。ですから、体のケアはもちろん、心の負担になっていることがあれば、その改善も同時に考える必要があります。更年期の専門医をおすすめするのは、こうした理由からです。


これらを踏まえたうえで、現在の不調が女性ホルモンの変動に影響を受けているとしたら、まずご自身で始めることができる対策についてお話しさせていただきますね。

個人差はあるものの、減少する女性ホルモンのエストロゲンと似た作用をしてくれる大豆イソフラボンを摂ることで不調が軽減する場合もあります。

身近な食品でいうと納豆1パック(50g)で約37mg、豆腐1/3丁(100g)で約20mg、豆乳コップ1杯(200ml)で約50mgのイソフラボンが含まれています。
大豆イソフラボンは1日摂取目安量の上限値が70~75mgと決められていますので、適量を心がけてください!

<大豆製品を使ったレシピ>
豆腐のあんかけのレシピ
たっぷり野菜の豆乳スープのレシピ

また、忙しいときは、手軽に大豆イソフラボン配合のサプリメントで補うことも考えてみてください。サプリメントでの一日の摂取目安量はイソフラボンアグリコン換算で30mgです。

*大豆イソフラボンとイソフラボンアグリコンについてはこちら

サプリメントの上限値は、食品にプラスすることを前提として考えられていますので、例えば【食品からイソフラボン35mg+サプリメント(アグリコン換算)30mg】を摂っていただいても上限をオーバーしたことにはなりません。

次に、悩まれているのぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)には実は下半身の冷えが関係しているともいわれますので、体を冷やさないような工夫もおすすめです。体を中から温める食材を意識してメニューにとりいれてみてください。

ビタミンAが豊富なにんじん


□体を温める食材を積極的に、体を冷やしてしまう食材は控えめに

体を温める食材:
にんじん・かぼちゃ・ごぼう・ネギ・しょうが・ニンニクなど
体を冷やしてしまう食材:
トマト・なす・ピーマン・ゴーヤ・オクラなど
生野菜や冷たい飲み物をとりすぎることも冷えの元です。常温や温かいものを選ぶようにしてみましょう。

また、加齢や運動不足で筋肉量が減り代謝が落ちると、うまく体を温めることが難しくなります。

□筋肉や血液のもととなるたんぱく質が不足しないように気をつけましょう

成人女性は1日に50g以上のたんぱく質が必要です。1日に、魚・大豆製品・肉は、片方の手のひらの大きさ分(指は含まず)くらい、卵は1個、牛乳コップ1杯(ヨーグルトなら小さいカップ1個)、ご飯3杯(3食分)を食べて、ようやく約50gのたんぱく質がとれます。

今、感じられているお悩みが更年期による不調か、双極性障害に関連して引き起こされているものか、もしくはそれ以外に何か体の中で異変が起きているのかは、いずれの可能性も十分に考えられることです。診断を受け、今後の方針について医師と話し合っていただきたいと思っています。

それでも、なかなかお時間がとれなかったり、現状では病院へ行くハードルが上がっていると感じられたり、ということもあるかと思います。そんな時は、お食事から大豆イソフラボンや体を温める食材を摂ってみてください。

少しでも早く、不調が改善されることをお祈りしております!またいつでもご相談くださいね。

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