目の疲れとボケる視界。観念して老眼鏡を買うも…【更年期体験談】

眼精疲労・老眼・ドライアイ
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サチコ(48歳)


40代後半になるまで、目はずっと裸眼。長時間のデスクワークで目が疲れても、特に視力に変化はありませんでした。それが半年前くらいから、急に視界がぼやけるようになってきたのです。その原因が老眼と判明し、人生初めての眼鏡、つまり老眼鏡を購入して視界もくっきり!…のはずが新たな問題が浮上した、48歳の私の体験談です。



老眼が始まり、視界も目の疲れも悪化

1日8時間以上、仕事でパソコンを凝視している私。以前は、画面の大きいデスクトップで作業していましたが、数年前からノートパソコンになって表示される文字も小さくなり、目の疲れも悪化。エクセルに数字を打ち込む作業をした日には、目の周りが重く感じることもあります。

特に疲れを感じるのは寝起き。寝ても目の疲れが取れておらず、視界はかすみ気味。自転車で通勤する頃に、ようやくはっきりして来ます。それでも日中の生活には問題ありませんでした。

それが、半年前頃から急激に視界がぼんやり。老眼を実感する日々が始まりました。

スマートフォンの文字がボヤけるようになり、音楽のストリーミングアプリでは再生しているアーティスト名が読めない。子どもの指に刺さったトゲが見えず、仕方なく病院に連れて行く。薬の外箱に書かれた使用方法が読めず、スマートフォンで撮影して、拡大して読む。

字が見えづらいので本を読むスピードも格段に遅くなり、目が疲れる上に肩まで凝るように…。

こうして目のピントが合わず、生活に支障があるとはっきり感じるにもかかわらず、老眼だと認めたくありませんでした。当然、老眼鏡もかけたくありません。

そんな時、年1回の健康診断で、左目の視力が1.2から0.3に大幅にダウン。これでは近くが見えないだけではなく、遠くも見えていない状態…。すぐに矯正するための眼鏡をかけるべきだと、頭では分かってはいるものの、なんだか億劫。気が乗らない。老化していく自分を受け入れることができませんでした。



友人に背中を押され、ついに老眼鏡を購入

うじうじ悩んでいる時、眼科医の家族を持つ友人から「本当に目が悪くなってから眼鏡をかけても、見えにくい状態は変わらない。早めに眼鏡をかけてメンテナンスしたほうが、目に負担が少ない。ガタガタ言わずに、眼鏡をかけろ」と背中を押されました。

意を決して、ついに眼鏡を買いにお店に行きました。気に入ったデザインを選んで、視力検査を受けると、レンズを選んでくれるシステム。丸やら四角やら、細い太い、黒いカラフルといった多様なデザインから、お気に入りのフレームを探すのは、思いのほか楽しい作業でした。

その後、視力の状態を検査。案の定、「いわゆる老眼ですね」と言われ、他人の言葉に改めてショックを受けました。右は老眼で近くが見えにくい、左は乱視で遠くのピントが合っていないとのこと。

眼鏡店の方は、「老眼はまだそれほど進んでいないが、両眼の見え方に差があると、お互いがかばい合って負担が大きいため、ますます視力が下がる」と説明してくれました。そりゃまずい!老眼鏡をかけようと、ようやく決心しました。

そして、遠近両用の老眼鏡を注文。仕上がりを待つ間もうきうきしました。




老眼鏡をかけてびっくり!視界の変化

2週間後、老眼鏡を受け取って、自宅に帰って、いざ試着。鏡に映るのは、亡くなった祖母にそっくりな自分。恐るべしDNA、まさかこんなに似ていたかしら?自覚がなかったので驚きました。

私が幼稚園児の頃、祖母は50代で亡くなりました。その年齢に、もう届きそうなほど、私も年齢を重ねています。そりゃあ老眼にもなるはずだ…。

老眼鏡をかけてリビングへ行き、息子を見てギョッとしました。どこで付けてきたのか、シャツには食べこぼしのシミがいっぱい。制服はあちこちほつれ、みすぼらしい。爪も伸び放題で、黒い。こんな格好で、学校に行っていたなんて…。

申し訳ない気持ちと、本人の雑な性格への怒りとが、湧いてきました。

いや、それにしても、老眼鏡の効果は素晴らしい。これは頼もしい。こざかしいプライドで老眼鏡を避けるのは馬鹿馬鹿しい。むしろ積極的に遠近両用の力に頼ろうと感じました。



視界良好になるも、目の疲れが気になり…

そう思ったのは最初の1週間だけ。あっという間に老眼鏡をかけなくなりました。

というのも、なんといっても面倒臭い!持ち歩くのも、ケースを開くのも、マスクで曇るのも、面倒臭い。便利なのは分かっていますが、それでも面倒臭いのほうが、上に来てしまうのです。子どもの雑な性格は私の遺伝に違いないので、そう強くも責められないと納得しました。

しかも、老眼鏡をかけると、むしろ目が疲れる気がするのです。今まで老眼と乱視でボヤけていた視界が、はっきり見えすぎるのに慣れていないのかもしれません。

「三つ子の魂百まで」。思い起こせば、私も子どもの頃から物ぐさでした。この歳になっても老眼と向き合うことを先延ばしにしてきた上、老眼鏡をかけるのも面倒臭いから困ったものです。

今なお見えない不便さと、老眼鏡の面倒臭さを天秤にかける日々。老眼鏡が習慣になる日は果たして来るのでしょうか…。


サチコアイコン

サチコ(48歳) ※2025年6月時点
10歳の男の子を持つワーママ。家事は苦手で仕事のほうが好き。温泉旅行も大好きだけど、なかなか行けないので、近所のスーパー銭湯によく通っている。
<ワタシのセルフケア> 往復1時間の自転車通勤を2年間継続中。


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