更年期の髪の変化には…

薄毛や白髪が気になっている更年期の女性
美容

髪の問題は複雑な要因があります

「抜け毛が増えた」「髪が細くなった」「白髪が増えた」「ハリやコシがなくなった」「髪がパサついたりうねったりするようになった」など、更年期を迎える頃から、髪の変化を感じることがあります。

〇薄毛、パサつき、うねり
詳しい原因はわかっていませんが、加齢にともなう血流の低下や頭皮の萎縮、ホルモンバランスの乱れ、過度なストレス、不規則な生活など、複合的な要因によって起こると考えられています。

なかでも、更年期のホルモンバランスの乱れは、髪への影響が小さくないと考えられています。その理由は、女性ホルモン(エストロゲン)に、髪の成長を促し、ハリやコシのある髪を育むことに加え、全身の潤いを保つ働き乾燥を防ぐ働きがあるからです。
女性ホルモンが減少し、乾燥してうねった髪は、光をきれいに反射しないため髪からツヤを奪ってしまいます。

また、紫外線やエアコンによる乾燥、ヘアカラーやパーマなどで髪や頭皮に負担をかけることが、髪のダメージに拍車をかけて、髪が減ったり細くなったりすることにつながることがあります。

〇白髪
白髪の原因は、毛根にあるメラニン色素を作り出す機能が低下することによると考えられています。白髪そのものは加齢現象であるため、白髪を再び黒髪に戻すことは難しいとされています。

2018年に「グレイヘア」が流行語にノミネートされるなど、白髪に対する考え方も色々と変わってきていますが、白髪が気になる場合は、白髪染めやヘアマニキュアなどを使って、髪色のおしゃれを楽しむことはできます。
一般的に白髪染めは髪や頭皮に負担をかけますが、いろいろなタイプがありますので、自分に合うものを上手に選びましょう。

髪を染める女性

最近は自分でもムラなく簡単にできるものや、使い切りではないタイプの白髪染なども増えています。気付いた時にパッと自分で染められ、費用も安く抑えられるところが利点です。
ただし自分で行うときは、パッチテストや肌の保護をしっかりと行い、染める時間を守ることも大切です。そして、サロンでも自宅でも、更年期症状などで体調が悪い日に白髪染めをするのは避けましょう。

髪を労わる3つの習慣を身につけましょう

1.マッサージで頭皮の血行を良くする

頭皮と髪の関係は、よく土壌と植物の関係に例えられます。

かたい土壌に作物が育ちにくいように、カチカチにかたくなった頭皮も髪のために良くありません。頭皮を柔らかくほぐすことが大切です。

女性ホルモンには、血液の循環をよくする働きもあります。女性ホルモンが減少する更年期からは、頭皮を手指で優しくもんだり、ヘアブラシでトントンと軽く叩いたりすることを習慣にしてみましょう。
いずれも気持ちがいい程度にすることが大切です。頭皮をマッサージできる美容家電を利用するのもひとつ。

ブラシで頭皮マッサージをする女性のイラスト

頭皮がほぐれることで、頭皮の毛細血管の先まで、新鮮で栄養たっぷりの血液が行き届きやすくなります。マッサージはシャンプー前にするのがおすすめです。

2.髪の健康にもつながる食事を

食事面では、髪の美しいハリ・ツヤを保つ食材を意識してみましょう。
女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンを含む大豆製品(納豆、豆腐、豆乳など)、抗酸化力の高いゴマリグナンを含むごまやごま油、血流をよくするビタミンEを含むかぼちゃ、ストレスをやわらげる効果が期待できるギャバを含む発芽玄米などがおすすめです。

また、これらの成分に加え、内側からのハリ・ツヤを助けることに着目した亜鉛、ビオチン、MSM(メチルスルフォニルメタン)、コラーゲンペプチド、ビタミンB群などが摂れるサプリメントを、日々の食事の補完として利用するのも一案です。

3.しっかり休み、ストレス対策

更年期の世代は、自分の身体や心が思うようにならないことに加え、子どもの進学や就職・結婚、親の介護など、何かと心労が重なる時期でもあります。仕事をしている人は、責任の重い内容を任されることも増えてきます。また自分自身やパートナーの病気についてもリスクが高まってくる時期でもあります。

髪の成長を促す成長ホルモンは、夜眠っている間に分泌されるといわれています。しかし、更年期はエストロゲンの急激な減少によって、ストレスに弱くなり、良質の睡眠が得られにくくなります。

女性を取り巻く環境が変わりやすく、ストレスが増えるにもかかわらず、ストレスに弱くなってしまう更年期。髪のみならず心身の健康のためにも、まずは無理をせず十分に休息をとることが大切です。

しっかり眠る女性

その他、ストレスを溜めない対策として、運動・マッサージ・アロマテラピー・入浴・趣味など、自分がリラックスできるものを複数用意しておきましょう。

おうちセラピー!アロマで更年期のセルフケアの記事をチェック

セルフケアには身体全体の調子を整える作用をもつものが多いので、ひとつのセルフケアをすることが、髪だけでなく他の気になる更年期症状の緩和に役立つことも期待できます。
例えば、適度な運動は全身の血行を促進させるので、髪の発育にも睡眠にも良い影響を与えてくれます。

ちなみに、セルフケアを複数用意しておくほうが良いのは、更年期は心身の調子がゆらぎやすいからです。例えば、ウォーキングをすることに固執してしまうと、体調が悪くてそのウォーキングができなくなると、そのことがストレスになってしまうこともあるのです。
更年期中は、同じセルフケアであっても、日によって思うようにできたり、できなかったりすることがあると心得て、気楽に、楽しんで取り組めるセルフケアをいくつか用意しておきましょう。

髪は見た目の印象を左右します。そして、自分の見た目に対する満足度は、気持ちにも少なからず影響をもたらします。加齢の影響はそれとして受け止めつつも、ストレスとなんとか折り合いをつけながら、セルフケアを取り入れて、髪も大事に労わってあげましょう。