更年期は肌質も変化!お手入れも要チェック

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更年期に訪れる変化のひとつに、肌質があります

 更年期は、心身に様々な変化があらわれますが、肌質も大きく変化することがあります。
女性ホルモン(エストロゲン)には、肌を含むからだの潤いを保つ働きがあります。そのため、更年期に、エストロゲンの分泌量が急激に減少すると、潤いを保つパワーが衰えやすくなるのです。同時に、40代の肌は加齢の影響も出始める時期。加齢やエストロゲンの減少によって、潤いを保つ力や血行、代謝などが衰えはじめると、肌もその影響を受けて乾燥しやすくなります。

また、更年期には、良質の睡眠が得られにくくなったり、ストレスにも弱くなったりします。睡眠不足や過度なストレスが原因で肌が荒れた経験を持つ人は多いはず。このように、更年期は美肌を保つための条件が揃いにくくなるのです。

肌が乾燥すると様々なトラブルを招きます

更年期に肌が乾燥すると、キメが乱れ、乱れたキメの隙間から、紫外線やほこり、花粉など外的な刺激が入りやすくなります。乾燥した肌はバリア機能も低下しているので、こうした刺激によってトラブルを起こしやすくなるのです。
ある日突然、それまで慣れ親しんだ愛用の化粧品で、肌がしみたりかぶれたりしてしまう……。更年期を迎えて肌質が変化し始めると、こうした悩ましいことも起こりやすくなってしまいます。

肌が乾燥して荒れている時はまず、低刺激の保湿クリームを塗って、症状が落ち着くのを待ちましょう。サラサラとしたテクスチャーのものは、肌にしみやすい場合があるので、固めのテクスチャーのものがおすすめです。

テクスチャーが固めのクリーム

更年期は、化粧品を見直すターニングポイント

肌が荒れると、それだけで、なんだか気持ちまでめいってしまうものですが、更年期は自分次第で「幸年期」にもなります。肌の変化も、これから先の人生の輝く自分のための見直し期間だ、と捉え直して、今の自分の肌の状態に合う化粧品を前向きに探してみましょう。

「敏感肌用」をうたっているものや、配合成分ができるだけシンプルなものを選べば、肌への負担が少なくすむので、安いものでも一時避難としていつもと違うものを買ってみるのもアリです。

日々の食事で身体の内側からもスキンケア

化粧品で肌の外側からお手入れすることも大切ですが、肌の内部を作っているのは、日々の食事から得られる栄養や水分です。特に、大人になればなるほどそういった内側からのケアが如実に出るものです。また、エストロゲンの減少によって起きている変化に対しては、やはりエストロゲンと似た働きの成分を補完することが必要です。

肌に潤いを与えるビオチンや亜鉛、肌の代謝を促すビタミンB群などは、日々の食事でしっかりと摂りたい成分。ビオチンは卵(卵黄)やレバー、亜鉛は生牡蛎、アーモンド、あさりなどに、ビタミンB1は玄米、豚肉などに、ビタミンB2は乳製品などに、ビタミンB6はかつおやバナナなどに、ビタミンB12はさばなどに多く含まれています。 忙しかったり、外食が多くなったりするときは、これらの成分が配合されたサプリメントを利用するのもおすすめです。

ビタミンB1・B2・B6・B12をチェック!

また、エストロゲンに似た働きが期待できる成分は、やはり大豆イソフラボンです。

大豆イソフラボンをチェック!

そして、食事などで得た栄養や水分を肌に送り届けているのは血液ですから、血行を促すセルフケアも大切になります。適度な運動やマッサージ、入浴などで、代謝のよい身体づくりを目指しましょう。

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