40~50代のヘアスタイルの正解は?変化を生かして、もっと素敵に

対策
大人女子が突撃取材!お悩み解決隊


読者代表のヴィーナスたちが、更年期世代のお悩みを専門家に相談して解決していく『お悩み解決隊』。今回は、薄毛に悩むアイコが、40代の今から若見えするヘアスタイルに挑戦したいと、美容師のテルイタカヒロ先生のもとを訪れました。更年期に髪質が変化すると、30代までのヘアスタイルはどうしても老け見えしがち。どんなヘアスタイルにすれば、大人世代をおしゃれに楽しめるのでしょうか。


記事まとめ
●更年期世代の老け見えは、白髪以上に「髪質の変化」が大きく関わっている。
●パサつきやうねり、ツヤ不足、トップのボリューム低下は、髪型の見直しのサイン。
●今の髪質や顔立ちに合わせて髪型を整えることで、年齢に合ったおしゃれは十分楽しめる。
●毎日の印象を左右する鍵は、特別なケアよりも、まずは夜の正しいヘアドライにある。
●自分の髪質を受け入れ、美容師と相談しながら似合うスタイルを見つけることが、自信につながる。



白髪よりも「髪質の変化」が、老け見えの大きな原因に

テルイ先生(以下、テルイ) アイコさんは40代前半とお伺いしましたが、ちょうど髪質の変化を感じ始めたころでしょうか。更年期に入ると、白髪に加え、髪のパサつきやうねり、トップのボリューム感、ツヤ不足など、髪のお悩みが増える時期ですよね。髪質が変わったから、今までと同じヘアスタイルが似合わなくなり、老け見えを意識するようになったのだと思います。


【更年期世代の髪の悩み】

●髪がパサつく
エストロゲンの減少によって、髪の水分バランスがアンバランスになり、キューティクル(髪の毛の表面にあるうろこ状の組織)も整いづらくなり、うねりやクセが出やすくなります。その結果、まとまりが悪くなってパサついてしまいます

●ツヤがなくなる
キューティクルが整っていると光が反射してツヤが出て見えますが、女性ホルモンの影響により髪の内部の水分量が減ったり、髪質が変化したりすると、ツヤが失われて老け見えしやすくなります。

●ボリュームがなくなる
40代から体の代謝が落ち始めると、髪が作られるスピードも低下し、髪自体も細くなり、ぺたんとしてしまいがち。その結果、トップにボリュームがなくなってしまいます。


テルイ 40代以降の髪が老け見えしてしまうのは、ツヤとまとまりが以前と変わってきているからです。髪質が変わり、うねりやパサつきが気になるなら、ヘアスタイルと毎日のケアを変えてみることをおすすめします。

テルイ 更年期からのエストロゲンの低下、食生活の偏り、ストレス、睡眠不足などの生活習慣が髪に影響しているのは事実ですが、もう一つ大事なのは、髪質は「遺伝によって決まっている」ということ。親からの髪質の遺伝が、年を重ねたこの時期に現れたのです。20代後半から静かに始まっていた髪のエイジングが、更年期という節目を迎え、目に見える変化として現れたといえます。いかがでしょう。今のアイコさんの髪質が、ご両親の髪質と似てきているような実感はありませんか?

テルイ では、今の髪質でどんなヘアスタイルがおしゃれに見えるか。そして日頃のヘアケアで髪質をどう改善できるか、一緒に対策を考えていきましょう。



更年期の美髪はヘアドライから!ヘアケアのポイントをチェックする



年齢とともにヘアスタイルの見直しが必要!顔型・お悩み別の“おすすめヘア”

テルイ アイコさん、20~30代の頃の若々しいイメージが自分の中にずっとあるから、今のツヤ不足やボリュームのなさが“違和感”として気になってしまうのだと思います。40代からは、顔の輪郭や髪質の悩みを解決しつつ、トレンドを押さえたヘアスタイルに変えていくといいですよ。例えばこんな髪型はいかがでしょう。


【顔型・お悩み別 おすすめの髪型】

●丸顔
丸顔さんはトップに高さを出して、前髪に隙間を作って額を見せ、縦を強調します。サイドはボリュームを抑え、顔周りを引き締めるのがコツ。横幅を広げてしまうワイドバングは避け、縦長のシャープなラインを意識して。


●面長
面長さんは、前髪を作って顔の露出面積を抑えつつ、サイドにふんわりとしたボリュームを出すひし形シルエットを目指すと、顔全体のバランスが整います。センターパートの前髪やタイトなストレートは縦長を強調してしまうので、カットやブローで顔周りに丸みのある空間を作り、柔らかな空気感をまとうのが正解です。


●逆三角形
逆三角形さんは、おでこやハチの張りをカバーするために、トップに高さを出して視線を上に逃がしつつ、サイドはタイトに抑えるのが鉄則です。顎のラインが細めなので、襟足を長めに残して外ハネなどの動きを加えると、顔全体のバランスが美しく整います。


●エラ張り
エラ張りさんは、視線を顎周りから逃がすために重心を上げ、全体に丸みを持たせるとリフトアップした印象になります。エラ張りを和らげるショートボブをベースに、前髪はぱっつんを避け、柔らかな質感で動きを出すのがおすすめ。パーマで優しいニュアンスを持たせても良いでしょう。


●白髪・薄毛
根元の白髪が気になる、薄毛の寂しさを目立たなくしたいという場合は、分け目の地肌を隠してトップにふんわりボリュームを持たせるのがおすすめ。根元からふんわり立ち上がるようにスタイリングし、あえて分け目をあいまいにぼかすと、ハリとコシの不足をカバーしながらおしゃれなスタイルに仕上がります。


●ぺたんこヘア
髪のボリュームが落ちてきたと感じるなら、ふんわりとした毛流れを作るパーマで、エアリー感を出しましょう根元から立ち上がるような動きをプラスすれば、気になるぺたんこヘアも気にならなくなります。



ツヤやボリュームアップ…。40代以降の髪には、ヘアドライが一番大事!

テルイ アイコさん、最も大切なのは“髪をしっかり乾かすこと”です。

更年期世代の方のお話を伺うと、夜洗髪した後、忙しさからドライヤーの時間をあまりとらず、適当に乾かして終わりにしてしまうケースも多いようです。そうなるとキューティクルが整っていないまま寝ることになり、次の日の朝に髪がパサついてしまう悪循環に。

サロンに行った日に洗髪せず寝ても、翌日のヘアスタイルが意外といい状態を保てていることからも分かるように、ホームケアでも前夜に髪を乾かしてスタイルを作っておけば、翌朝も素敵なスタイルをある程度キープできるんですよ。

もしキューティクルの整ったツヤ髪を目指すなら、夜にしっかり髪を乾かして、ヘアスタイルを整えてから寝てみてください。


【理想の髪型を作るヘアドライ術】

●ドライヤーは風の当て方がポイント

洗髪後、タオルドライをしたら、キューティクルに油分を入れてまとまりやすくするため、髪の毛を乾かす前にアウトバストリートメント(後述)を毛先に付けます。そして、ドライヤーの風を毛髪の根元中心に入れ、うねりを伸ばすように乾かします

8~9割乾いたら、あとは髪の毛の悩みに合わせて乾かしていきます。キューティクルの方向に沿うように毛先に向かって乾かすと、ツヤを出すことができるので、ブラシや指を使いながらドライヤーの風を下向きに当てて丁寧に仕上げていきましょう。

なお、細毛の方は、乾かす前にボリュームアップフォームを根元に揉みこんでから乾かすと、ハリやコシが出てふわっと仕上げられますよ。


●うねりが気になるなら、夜のうちにヘアアイロンでセット

うねりやパサつきが気になる場合は、髪の毛を乾かした後にストレートアイロンを使うと良いでしょう。夜のうちにしておくと、翌朝の髪のまとまりが違います。ロングヘアの場合は、髪を伸ばす感じでアイロンを当ててください。ただし、濡れた髪の状態でアイロンを使っても髪は伸びないのでご注意を。

●起床後にドライヤーで手直しを

ぺたんとしてボリュームが出にくい方の場合、夜きちんと乾かしても、後頭部が枕でつぶれたり、分け目がぱっくり分かれたりと、どうしても朝にぺたんとしてしまうものです。その場合は、トップやつむじ周りなど、ぺたんとしやすい部分を少し濡らして乾かし直すと良いでしょう。そのときも、ドライヤーの風を髪の根元を起こすように当てながら乾かしていくと、ボリューム感が出せます。あとはスタイリング剤を少しつけて仕上げてください。

●ドライヤーやアイロンはどう選ぶ?

ドライヤーやストレートアイロンは、高価格帯の商品もいろいろと発売されていますが、必ずしも高価である必要はありません。ご自身の予算の範囲内で選んでOKです。

●朝シャンは、しっかり乾かす時間があるならおすすめ

朝、シャンプーをしてからスタイリングすれば、きれいにセットできますが、忙しい朝にしっかり乾かせるなら、という条件付きです。乾かす時間が足りないなら、髪は夜に洗ってしっかり乾かし、朝は気になる部分だけ濡らして、少し手直しする程度のほうが良いでしょう。



40代以降にチェックしたい、ヘアケアアイテムの選び方

テルイ 確かにいろいろな商品が発売されていますよね。では、アイコさんのような更年期の方が選ぶべきアイテムのポイントと使い方をお伝えしましょう。


【更年期からのヘアケアアイテムの選び方】

●シャンプーとトリートメントは髪質に応じてチョイス

シャンプーやトリートメントは髪質や悩みに合わせて選んでください。エイジング用とうたっている商品は多いですが、この世代は細毛やクセ毛、カラーやパーマでのダメージヘアなど、悩みが多岐に渡りますので、「エイジング」というワードにとらわれすぎず、むしろ髪質に合わせて選ぶべきです。

細毛だったりボリュームを出したかったりする方は、さらさらタイプの軽めのシャンプーをチョイス。うねり、広がりやすさが気になる場合は、シャンプー、トリートメントともにしっとりタイプがいいと思います。ただ、細毛でクセがある人、細毛で広がる人なら、さらさらタイプのシャンプーにしっとりタイプのトリートメントを組み合わせたほうがいいこともあります。ご自身の髪質がよく分からない場合、自分の髪に合うシャンプーが知りたい場合は、ぜひ美容師さんに相談してみてください。

なお、シャンプー前にブラッシングすると、髪の毛の絡まりを防いだり、油分を浮かせたりする効果があります。手櫛でとくだけでもOKです。

●アウトバストリートメントを上手に活用

ドライヤーで乾かす前に、毛先に保湿のためのアウトバストリートメントを揉みこんでおくのが大事とお伝えしました。軽めのさらさらタイプのアウトバストリートメントなら、40~50代の方はどなたでも使いやすいので、常備していただくといいと思います。

なおアウトバストリートメントは、乾かしている途中で髪の乾燥が気になったら毛先に追加でつけてください(根元につける必要はありません)。

アウトバストリートメントにはさらさらタイプとしっとりタイプがあるので、髪質に合わせる場合は髪の毛がペたんとなる方は軽いさらさらタイプを、逆にゴワゴワしてすぐ乾いたような髪になってしまう方はしっとりタイプやオイルを選ぶと良いでしょう。ヘアオイルを使う場合、根元につけると油っぽくなりやすいため、毛先を中心につけること。また夜ではなく朝使うのがおすすめです。

●仕上げにスタイリングスプレーをシュッ!

出かける前に、スタイリングスプレーを毛先につけて、まとまりをキープすると良いでしょう。ヘアスタイリング剤はスプレーやワックスなど種類が多く、重さや仕上がりが異なります。基本的にワックスやミルクは重め。どういうスタイルにするために、朝どこにどんなスタイリング剤をつければいいかは、ヘアスタイルを作った美容師さんに聞くと教えてくれます。



美容師と髪の履歴書を共有し、10年後にも自信が持てる髪型に

テルイ 美容師さんに今までのご自身のヘアスタイルの変遷や悩みを正直に打ち明けるといいと思います。今まで失敗してきたことを、ご自身の髪の履歴書のように美容師さんに伝えると、「この人はこんなスタイルが好きで、こんなスタイルが苦手なんだ」と理解できて、好みに合ったスタイル提案をしてくれるでしょう。

2~3カ月に1回しかサロンを訪れられない場合もあると思うのですが、そういった情報も正直に美容師さんに伝えるといいですよ。そうすれば、2~3カ月間後のイメージを考えながら、賞味期限が長めのヘアスタイルを提案してくれます。

お客様のなかには、「サロンの予約の前に、長さが気になり始めて近所の安めの美容室で髪を切っちゃった」とおっしゃる方もいますが、僕はそれも全然アリかなと思います。

昔はお客様に厳しい美容師さんが多かったイメージがありますが、最近の若い美容師さんなら「サロンに来る時間がなくて、違うところで1度メンテナンスをしてもらいました」と言っても優しく受け入れてくれるはずですよ。

テルイ 今のうちから年齢を重ねた自分に似合うヘアスタイルを見つけられたら、10年後も自信をもって過ごしていけると思います。

例えば最近多くなってきたグレイヘア。今までの社会では「白髪は隠すもの」という考えが多かったと思いますが、最近は自分らしく生きることの表現の一つがグレイヘアになってきていますよね。自分らしいヘアスタイルを見つけることは、自分らしさを大切に生きることにつながると思いますよ。

まずは今の自分の髪質を受け入れること。そのうえで、美容師さんと相談しながらご自身の髪質を生かしながら楽しめる、お気に入りのヘアスタイルを探してみてください。


<この記事を監修いただいた先生>

テルイ タカヒロ 先生
えがお美容室 ディレクター
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アイコ

アイコ
43歳。夫と小学生~中学生の子ども3人の5人家族。子育てをしながらパート勤務をこなし、毎日忙しく過ごしている。2年前からホットフラッシュやイライラ、不安感、気分の落ち込みに悩む。最近では、物忘れや高血圧、白髪、抜け毛の症状も。

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