突発的な腸の不調で知った、心と腸の深い関係【体験談】
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そら(66歳)
基本的には快食快便で、腸の悩みはない私。しかし、更年期を過ぎて2度のアレルギー性の腸炎を経験し、2度目のときにはウイルス性胃腸炎も併発して、水も受け付けられなくなるような、腸の不調に苦しみました。今回は、それらのエピソードと、現在の介護生活のなかで改めて実感した「お腹と心の深い関係」についての体験談です。
| 記事まとめ ●若い頃はストレスで便秘や下痢を繰り返したが、その後は快食快便に。 ●更年期以降、アレルギー性腸炎とウイルス性胃腸炎を経験し、腸の不調に苦しんだ。 ●検査で原因が判明し、適切な治療で症状は改善。 ●介護生活のストレスでお腹の調子が乱れ、「腸と心」のつながりを実感。 ●発酵食品などを取り入れながら、腸内環境を整える生活を心がけている。 |
ストレスが原因で便秘と下痢を繰り返す
子どもの頃から、緊張やストレスでお腹が痛くなることは、たまにありました。どちらかというと、感受性の強い子どもだったのかもしれません。
社会人になり、初めて転職した頃、便秘と下痢を繰り返すことがありました。職場の近くのクリニックへ行くと、先生がお腹を触診して「カチカチになっているよ」と驚き、検査をすることに。当時はまだ内視鏡カメラなどはなく、レントゲン室でお尻からバリウムを入れ、クルクル回されながらレントゲンを撮るという、まだ20代だった私にとっては、かなり恥ずかしい経験をしました。その結果、特に異常はなく、ストレスが原因の過敏性胃腸炎ということでした。確かに、慣れない職場で、人間関係などに強いストレスを感じていました。当時、薬を処方されたのかどうかも忘れてしまいましたが、おそらく整腸剤などをしばらく飲んだのではないでしょうか。
その後も、ストレスが原因と思われる腸の不調は経験しましたが、約30年前にフリーランスになったのをきっかけに、比較的マイペースな生活ができるようになり、ストレスともうまく付き合えるようになりました。更年期に差しかかる頃には、神経が図太くなったのか、ストレスも跳ね除け、すっかり快食快便の体質に変わっていました。
クリスマスイブの内視鏡検査と診断結果
次に、お腹に不調が起きたのは、2020年の年末ごろです。腹痛を伴う下痢がだんだん激しくなり、1週間ほど続いた後には出血も見られるようになりました。近くのクリニックで処方された漢方薬で症状は治まりましたが、念のため大きい病院を紹介され、腸の内視鏡検査を受けることに。
忘れもしないクリスマスイブ、なぜか鎮静剤がまったく効かず、痛みをこらえながらも、モニター画面に映る自分の腸内をリアルタイムで見ることができました。腸はきれいなものでしたが、加齢による「虚血性大腸炎」があるとのこと。生体組織も取り(痛かった!)、検査すると聞きました。
その後、正式な検査結果をクリニックへ聞きに行くと、ポリープもなく、出血も一時的なものだとのこと。虚血性大腸炎についても、治療の必要はないとのことでした。生体検査の結果はまだ出ていませんでしたが、症状が落ち着いたのと、異常なしの結果にホッとしてしまい、そのまま放置してしまいました。当時は生体検査の重要性も知らなかったためですが、約2年後、その結果を聞いておかなかったことを猛烈に後悔することになるのです。

人生最大のピンチに、まさかの診断が
2022年の年末、再び激しい腹痛と下痢に襲われました。今度は漢方薬も効きません。年を越えても症状がおさまらないまま、クリニックからまたあの大きな病院へ行くようにとの指示がありました。そこで2年前の生体検査のデータを確認してもらうと、原因が「アレルギー性腸炎」だと判明。何のアレルギーかは特定できなかったものの、抗アレルギー薬を飲むと、下痢は1日でピタッと治まり、「なんじゃそら?」と拍子抜けしました。たまたま2年前と同時期に、ある地方で仕事があったので、現地の何かに反応したのか…、今も謎のままです。
しかしその3日後、食事はおろか、水も受け付けないほどの激しい吐き下しに襲われます。ベッドから起き上がれず、死ぬかと思うほどの苦しさ。よろよろと時間外診療へ行き、点滴を受けること数回。ようやく担当の先生に診察してもらい、告げられたのはまさかの診断でした。「アレルギー性腸炎に加え、ウイルス性胃腸炎にも罹っていますね」
最初の段階でアレルギーが原因だと分かっていれば、すぐに治療できて、腸にウイルスが入り込むスキも与えなかったはず。そして、あの壮絶な苦しみは、体内での激しいウイルスの戦いだったのでしょう。胃酸の出すぎで味覚障害の後遺症まで残り、亜鉛などの薬を数カ月飲み続けてようやく回復しました。
介護生活から離れるとケロリと治るお腹の不調
激しい吐き下しで、ベッドで動けずにいるとき、「人間って、食べて排出する、生きものなのだな」と、つくづく実感しました。まるで、体のすべてが消化器でできているようで、腸をはじめとする消化器の大切さを改めて感じたのです。
今では、すっかり快食快便に戻った私ですが、最近になって改めて「お腹と心はつながっている」と痛感する出来事がありました。
現在、親元で介護をする日々で、その生活にストレスを感じていた頃、お腹の調子が良くないことがあったのです。「また、アレルギー性腸炎に?」と腸の不調を疑いましたが、たまたま自分の家に帰る用事があり、親の家を離れるに連れ、嘘のようにケロリとお腹の痛みが治まってしまいました。
思えば、若い頃の過敏性胃腸炎もストレスが原因でした。まさに腸は心の鏡です。更年期以降、長年使い込んだ胃腸の動きが鈍くなったり、取り巻く生活環境も変わったりしますが、食べて排出することは生きるための基本。最近は、発酵ブームもあって、できるだけ発酵食品を摂るようにするなど、腸内環境を少しでも改善できるようにと努めています。

そら(66歳) ※2026年8月時点
単身。フリーランスライターを続けながら、3年前からは離れて暮らす母親の介護がスタート。気づけば、介護、ライター業、2拠点生活というフル稼働の状況に。「こんな前期高齢者いる?」と思いつつ、更年期を乗り越え、今のところ健康であることに感謝する日々。
<ワタシのセルフケア>先のことはあれこれ考えず、目の前のことを一つずつ片付ける。心も体も疲れたなと思ったときは、深呼吸して気持ちを切り替える。
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