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【専門医解説】疲労、めまい、頭痛、不安や不眠…。更年期のつらい不調に「ゲニステイン」「プロアントシアニジン」を知っていますか?

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肩こりや疲れ、気分の落ち込み、ほてりなど、年齢とともに“なんとなくの不調”を抱えやすくなるゆらぎ年代。毎日を懸命に頑張る時期だからこそ、不調を我慢するのではなく、自分自身にたっぷりと愛情を注ぎ、適切なセルフケアを取り入れることが大切です。

今回は、更年期医療のスペシャリストである寺内公一先生と、すべての女性のハッピーを応援する産婦人科医の高尾美穂先生によるスペシャル対談が実現。多くの女性が人知れず悩む更年期の実態や、今知っておきたい注目成分「ゲニステイン」と「プロアントシアニジン」の有用性など、毎日を前向きに心地よく過ごすためのヒントをお届けします。

記事まとめ
●更年期はエストロゲンの急減により、心身にさまざまな不調が現れやすい時期。
●セルフケアでは、吸収性の高い大豆イソフラボン「ゲニステイン」に注目。
●ブドウ種子由来「プロアントシアニジン」は、酸化ストレス対策として更年期の不調を幅広くサポート。
●2つの成分を組み合わせ、無理なく継続することが将来の健康づくりにつながる。
●更年期は前向きなメンテナンス期。専門医と相談しながら、自分に合ったケアを続けることが大切。



肩こり、疲れ、ほてり、落ち込み。更年期の症状は人によってさまざま

閉経の前後5年、合わせて10年間におよぶ更年期は、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することで、心身が激しくゆらぐ時期です。自律神経が乱れて「ガソリンが少なくなった車」のようになり、肩こりや疲れ、突然のほてりや落ち込みなど、現れる不調は人によってさまざまです。日常生活に支障をきたす「更年期障害」で受診する人は一部ですが、潜在的に悩んでいる女性は300万人以上いるともいわれており、多くの人が自分なりに対処しています。不調を完全にゼロにすることを目標にするのではなく、多少の症状があっても「共にうまく生きていく」ための前向きなサポートを専門医は目指しています。


【専門家対談:更年期の実態】

高尾先生(以下、敬称略):ここ数年はメディアでも積極的に更年期について取り上げていただけるので、はりきって来院される方も増えましたよ。認知されてありがたい部分と、余計に心配させちゃう部分とがありますが、自分の健康は自分で守るための一歩でもあって、大切なことですよね。

寺内先生(以下、敬称略):日本では閉経の前後5年、合わせて10年間を更年期と呼んでいます。特に症状が出やすいのは、月経が2カ月以上空き始めてから閉経後の数年間まで、と考えてもらってよいでしょう。

体内で何が起こっているのかというと、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)がガクンと減るんです。脳は卵巣にもっとがんばって出すように命令をしますが、卵巣は応えられず激しくゆらぎ、そのためにさまざまな不調が現れます。他にも、心理的な要因や社会的なストレスが、複合的に影響しています。

高尾:肩こり、疲れ、気分の落ち込みなど。私もばっちり更年期なので、たくさんの症状があります。ボイラーが付いたかのように突然ほてったりもして。

寺内:個人差があるとはいえ、急激にいろんなことが起こりますよね。厚生労働省の患者調査では、日常生活に支障のある「更年期障害」で病院・診療所を受診した方の推計が約30万人。しかし、実際に更年期の不調で悩んでいる方はもっと多くて、300万人以上ともいわれています。つまり、10人に1人しか、医療機関にかかっていないわけです。ほとんどの方は人知れず自分なりに対処しているんです。

治療における目指すべきゴールは、完全に症状がなくなることではなく、多少の症状が残っても共に生きていく、そう患者さんが思えるようにサポートすることだと思っています。



「大豆イソフラボン」は種類が重要。吸収率の高い「ゲニステイン」に注目

更年期対策の定番として知られる大豆イソフラボンですが、実はその「種類(型)」を見極めることが、10年後、20年後の健康状態を大きく変える鍵となります。通常の大豆イソフラボンには糖が付いていますが、糖が外れて腸に吸収されやすくなった状態を「アグリコン型」と呼びます。数ある種類のなかでも特に注目したいのが「ゲニステイン」です。ゲニステインは受容体への結合力が特に強く、より高い作用が期待できる成分であり、研究データでも8週間の摂取で更年期特有の不安感や不眠、ほてりの改善効果が確認されています。科学的根拠(エビデンス)のしっかりした成分を選んでケアを続けることが、人生の後半戦の美しさと健康を支えてくれます。


【専門家対談:ゲニステインの秘密】

高尾:ですね。女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ている成分で、同じような働きをしてくれます。



【大豆イソフラボンと女性ホルモンの化学構造】


女性ホルモンであるエストロゲンと構造的に似ているため、大豆イソフラボンは女性ホルモンと同じような作用を発揮します。



寺内:「大豆イソフラボン(アグリコン型) 」のなかにも「ダイゼイン」「グリシテイン」と種類があって、特に僕がオススメしたいのは「ゲニステイン」です。専門的な話をすると、通常の大豆イソフラボンに糖が付いた状態を配糖体といい、糖がはずれた状態をアグリコン型といいます。アグリコン型は化学構造的に糖がはずれているので腸に吸収されやすいんです。なかでもゲニステインは、受容体への結合力が特に強いため、より高い作用が期待できると考えています。



【大豆イソフラボンアグリコンの高吸収性】


大豆イソフラボンの種類のうち、糖がはずれている「アグリコン型」は糖がある配糖体よりも吸収率が高いエビデンスが出ています
絶食後の被験者8名にイソフラボンアグリコン30mgまたは配糖体50mgを摂取させ、血中イソフラボン濃度を測定 T. Izumi et al. J. Nutr. 130(7), 1695-1699, 2000

高尾:今は研究が進んで、エビデンスのしっかりした成分が世のなかにいくつも出てきているんですよ。それをちゃんと摂り続けた10年後と、何もしなかった10年後というのは、大きく変わるはず。

たとえば、50歳から何かしらのケアを始めて続けたとして、仮に70歳になったとすると、見た目にも、実際の検査数値でも、違いは明らかだろうと本気で思います。続けることって大事です。


【更年期症状緩和効果】


ゲニステインを摂取した治験では、更年期に特有の不安感や不眠について、いずれも8週間後には症状スコアの改善が確認されました。
対象者:更年期症状を少なくとも一つ有する40~50歳代の女性90名
摂取群:大豆イソフラボンアグリコン(IFA)25mg/日、IFA12.5mg/日、及びプラセボ群 ※IFA:ゲニステイン含有率が50%以上 
試験期間:8週間 1.Hirose et al. Arch. Gynecol. Obstet. 293, 609–615, 2016



寺内:本当ですね。僕も日々外来の患者さんを診察していて感じます。

ちなみに「ゲニステイン」にはさまざまなデータが揃っていて、更年期のほてり、抗うつや不眠に対しての効果は実証済み。そして念のためにお伝えしておくと、乳がん診療ガイドラインには、「大豆食品、大豆食品に含まれるイソフラボンの摂取が、乳がん発症リスクを減少させる可能性がある」と記載されています。



更年期ケアは「酸化ストレス」も要マーク

更年期の複合的な悩みに立ち向かうには、女性ホルモンの減少対策だけでなく、加齢とともにバランスが崩れやすくなる「酸化ストレス(細胞のサビ)」への対策も不可欠です。人間が酸素を吸って生きている以上、活性酸素による病気や老化の影響は避けられませんが、このサビを打ち消す心強い味方が、ブドウ種子由来の「プロアントシアニジン」です。ポリフェノールの王様とも呼ばれるこの成分は、ビタミンCやEを凌ぐ驚異的な抗酸化力を誇ります。研究では、疲労やめまい、頭痛、ほてり、不安、不眠の改善だけでなく、筋肉量のキープや、シミ・むくみの改善といった美容面まで多角的にアプローチすることが実証されており、ゲニステインと同時に摂ることで幅広い不調を“両輪”でサポートしてくれます。


【専門家対談:酸化ストレス対策】

寺内:実はそうとも言い切れなくて、不調の原因は女性ホルモンのエストロゲンだけではなくて、酸化ストレスも関わってくるんです。

私たちが酸素を吸って生きている以上、酸化による影響は避けられず、呼吸で取り入れた酸素の一部は活性酸素となって細胞を酸化させ、病気や老化の原因になります。そもそも体には活性酸素を打ち消すような抗酸化力が備わっていてバランスを取っていますが、加齢などで低下してしまうんです。

高尾:だから、抗酸化力を補うために、抗酸化成分を取り入れましょう、ということなんですよね。と同時に、喫煙したり紫外線を浴びすぎたり、活性酸素を増やすような行動を改めていく。私は太陽が大好きだから、夏はうっかり日焼けしがちで大変。

【ブドウ種子プロアントシアニジンの抗酸化作用】


ブドウ種子由来の「プロアントシアニジン」の抗酸化力は、抗酸化ビタミンとして知られるビタミンC、ビタミンEよりも高い
S. Tokutake et al. New Food Industry 43(11) 1-9, 2001

寺内:注目しているのは、ブドウ種子由来の「プロアントシアニジン」です。抗酸化力で知られるポリフェノールのなかでも王様と呼ばれるほどで、ブドウの種子に含まれる渋みの強い成分です。

【ブドウ種子ポリフェノール「プロアントシアニジン」の更年期障害緩和効果①】



更年期症状を少なくとも一つ有する40~50歳代の女性90名を対象に、ブドウ種子由来プロアントシアニジン(以下、PAC)200mg/日(High-dose群)、PAC100mg/日(Low dose群)及びプラセボ群の3群に分けて8週間連続して摂取させ、更年期に特有の症状の改善について評価した。
1.Hirose et al. Arch. Gynecol. Obstet. 293, 609–615, 2016


寺内:更年期症状のある方を対象にした研究だと、疲労やめまい、頭痛、ホットフラッシュ、さらには不安や不眠、筋肉量も改善効果が確認されています。美容効果も高くて、シミへのアプローチや透明感や弾力感のアップ、足のむくみ改善効果まで。



キッコーマンが「ゲニステイン×プロアントシアニジン」に辿り着いた理由



醤油とワイン、それぞれの分野で素材の力を究めてきたキッコーマンだからこそ実現できた、20年以上の研究と医学的エビデンスに基づく独自の成分配合の裏側をご紹介します。

更年期に現れる心・体・美容の悩みは、一つひとつが独立しているのではなく、複雑に重なり合って現れるのが特徴です。だからこそ、それぞれ異なるアプローチを持つ大豆由来の「ゲニステイン」と、ブドウ種子由来の「プロアントシアニジン」の2つの成分を“両輪”として同時に補うことが極めて重要になります。どちらか一方だけではなく、異なる働きを担う成分を組み合わせることで、幅広い不調を多角的にサポートし、更年期症状が進むスピードを緩やかにして毎日を前向きに過ごすための揺るぎない土台をつくることができるのです。


【専門家対談:2つの成分を同時に摂る意味】

寺内:その通りです。どちらか一方だけではなく、それぞれ異なる働きを持つ2つの成分を同時に摂ることが重要です。

更年期は、心・体・美容の悩みが複雑に重なって現れる時期。だからこそ、異なる働きを担う大豆由来の「ゲニステイン」、そしてブドウ種子由来の「プロアントシアニジン」、この2つの成分を“両輪”として補うことが、幅広い不調へのサポートにつながります。更年期症状が進むスピードを緩やかにし、毎日を前向きに過ごすための土台として、大いに期待できると思います。



失敗しない「更年期サプリ」の選び方

膨大な製品が市場に並ぶなかで、一時的な気休めではなく、人生の後半戦を支える本物の「お守り」を見極めるための具体的な評価基準を整理しました。

仕事や子育て、親の介護などが重なり、圧倒的に自分の時間が足りない40代・50代だからこそ、更年期ケアは効率よく取り入れることが最大のポイントです。複数の悩みに幅広くアプローチできるよう、異なる健康成分を賢く組み合わせる視点が欠かせません。また、セルフケアにおいて何よりも大切なのは、我慢をせずにアクションを起こし、しっかりと継続することです。わずか3カ月や半年で大きな差が出ることは多くないからこそ、1年、そしてその先を見据えてコツコツと毎日続けられる選択をすることが、10年後の明確な違いへと繋がっていきます。


【専門家対談:効率的なケアと継続の大切さ】

高尾:圧倒的に時間が足りないぶん、役割を分散してどうにかこなせるといいですよね。更年期症状については、我慢しないでできるアクションをして、3カ月、半年、1年と続けてみてほしいです。

寺内:間違いないです。継続は力なり。わずか3カ月や半年で差が出ることって、そう多くはありませんから。



専門医からのメッセージ

更年期を「終わりの始まり」ではなく、自分自身の心身を丁寧に見つめ直し、輝く未来へつなげるための「大切なメンテナンス期」と捉えるためのヒントをお届けします。

更年期という時期は、決してネガティブなものではなく、そこから先にある何十年もの人生をどう元気に生き抜くかを立ち止まって考え直す絶好のチャンスです。大切なのは、これまでの役割から少し視点を自分に戻し、自分が幸せだと思える時間を増やしてご機嫌を取り戻すこと。一人で不安を抱え込まずに専門医に相談したり、心身を支える選択肢をいくつも持ったりしながら、「わたしらしく、ゆるっと、優雅に輝く」生き方を目指すことで、自分だけでなく周囲にも笑顔の好循環が広がっていきます。


【専門家対談:更年期を生きる方へ】

高尾:なんにしろポイントは、どんな風に時間を重ねたら自分が幸せと思えるか、考えてみることだと思うんです。

だんだんと時間の使い方が変わって、満足できるようになると、自分のご機嫌を取り戻すことにもつながるんですよ。だから、自身の幸せな時間が増えるし、家族を含めた周りの人の笑顔もどんどん広がっていく好循環。

寺内:おっしゃる通りですね。あと、更年期のタイミングは、そこから先の何十年かをどう元気に生き抜くかを考え直すチャンスです。若いときは、無茶してもなんとなくやっていけるじゃないですか。そうはいかなくなっている今、一旦立ち止まっていいんです。不安なことは一人で抱え込まずに医師などに相談して、自分らしく心地よく過ごしていきましょう。



<この記事を監修いただいた先生>

寺内公一先生
東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 茨城県地域産科婦人科学講座 教授
日本では数少ない更年期医療のスペシャリスト。更年期世代の不安や迷いの正体を、医学の視点で切り込んでいく診察に定評。骨粗しょう症にも精通し、数々の賞を受けている。
詳しいプロフィールを見る

高尾美穂先生
産婦人科専門医。医学博士。婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック 「イーク表参道」 副院長。働く女性の産業医
産婦人科医として臨床の場に立ちながら、「すべての女性によりよい未来を」をモットーに日々力強いメッセージを発信。エネルギーに満ちて明るく、チャーミングな人柄でも周囲を魅了。

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