Q:体がギシギシする気がします…

お悩み相談の回答


ご相談内容

あさひ様(55歳)

朝目覚めると、体がギシギシする気がします。起きてしばらくすると感じられなくなるのですが…これが更年期の体のこわばりなのでしょうか?この時期を過ぎればなくなるのでしょうか。

回答

あさひ様、この度はご質問ありがとうございます!

「朝目覚めると、体がギシギシする気がします。」とのこと、今のご体調はいかがでしょうか?

更年期(閉経のタイミングの前後5年間、おおむね45~55歳の時期)にさしかかると、肩・手指・膝などに関節痛や、こわばりを感じる方も少なくはなく、女性ホルモンの低下と何らかの関連性がある症状と考えられています。

加齢や女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって、

・関節を支えている軟骨や筋肉が衰える
・関節内の水分が減少する
・血液の循環が悪くなる

上記のような理由で、関節痛やこわばりが起こるのではないかといわれています。


更年期の不調のピークは閉経の前後2年ほどといわれますが、年を重ねるとともに体自体が変わっていくため、今とこれからを快適に過ごすために積極的なセルフケアを取り入れたいものですね^^


そこで以下に、お試しいただきたいおすすめのセルフケアをいくつかご紹介しますね。

まずは「女性ホルモンのゆらぎに起因する症状の緩和が期待できる成分」からご紹介いたします。


★大豆イソフラボンを補う

更年期特有の悩みは、女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用をする「大豆イソフラボン」を摂ることで、更年期症状を緩和することが期待できます。


一日の大豆イソフラボンの摂取目安量の上限は、70~75mgといわれています。

食品でいうと、

・納豆1パック(50g)⇒約37mg
・豆腐1/3丁(100g)⇒約20mg
・豆乳コップ1杯(200㎖)⇒約50mg

などに上記の大豆イソフラボン量が含まれています。

これらの食品などとサプリを上手に組み合わせて、日々コツコツと摂ることがおすすめです!


成分と効果については以下からご覧ください。
▶更年期に摂りたい成分:大豆イソフラボン



★気になる部分の関節を「伸ばす」&「温める」でスムーズに

朝起きてギシギシ痛む部分は、ゆっくりと伸ばしたり、温めて血行を促すことで症状が軽減します。目が覚めて動き出す前に、布団のなかで体の気になるところをじわじわとゆっくりストレッチしてみてください。また、電子レンジでチンする「ゆたんぽ」などは繰り返し使えて温めケアに便利です。起きて、ギシギシが気になるところに当ててみるのはいかがでしょうか?


★筋力を補う運動を積極的に

年を重ねて減少していく筋力を補うために、体を積極的に動かしていきたいものですね!量としては「週2回30分程度の運動」が推奨されていますが、スキマ時間で分けてこまめに行っても構いません。コツコツ貯筋していきましょう。

【参考】1日5分の簡単スロトレで更年期の冷えを乗り越える!


★水分補給をこまめに

血流(血液循環)を良くするために、水分補給は欠かせません。

私たちは普通に生活しているだけで、尿以外に皮膚からの蒸発や呼吸などを含めて1日約2.5ℓの水分を排出するといわれ、不足した水分を補うためには、飲料水から「1.2ℓ程度」補給することが推奨されています。

一気にたくさん飲むのではなく、1回にコップ1杯程度(150~200㎖)の量の水を1日に6~8回飲み、1日の必要量を補給することがおすすめです。

▼水分補給の例
①朝起きて/②午前中に/③昼食と一緒に/④午後~夕方に(2杯)/⑤入浴前に/⑥入浴後に/⑦寝る前に


上記のようなセルフケアをお試しいただきつつ、長引く場合は一度、婦人科を含めた医療機関への受診をお勧めします。

※慢性関節リウマチでも「手のこわばり」という症状が認められることが知られていますので、症状がひどい場合や悪化していく場合は、専門医への受診をご検討ください。


今の自分に合ったセルフケアをしたり、これからのことも含めて相談できる婦人科医をもって、先々を健康で充実したものにしていけたら何よりですね!


あさひ様の今とこれからの健康を心よりお祈りしております!またいつでもご相談をお寄せくださいね。


右田尚子
管理栄養士、健康運動指導士、メノポーズカウンセラー。キッコーマンニュートリケア・ジャパン(株)営業部所属 お客様担当
過去に特定保健指導業務や自治体の健康運動支援事業に従事し、現在に至る。

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